夜は白斑が現れる?セグロチョウチョウウオさん
和名 | セグロチョウチョウウオ |
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学名 | Chaetodon ephippium |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - チョウチョウウオ科 - チョウチョウウオ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、琉球列島;東部インド洋〜中・西部太平洋の熱帯域 |
生息環境 | 岩礁域、サンゴ礁域に生息。15m以浅の穏やかなところを好む。成魚はペア、幼魚は内湾の浅所に多い。 |
体長 | 最大30cm |
その他 | 成魚の腹部には数本の青色縦線があるが、幼魚には見られない。チョウチョウウオ科としては大型種。 |
和名の由来は?
背中に大きな黒斑があることから背黒(セグロ)チョウチョウウオとなりました。
種小名は背部の黒色斑を”馬の鞍”に見立て、そのギリシャ語ephippiumからきています。
成魚は背鰭の後方が糸状に長く伸びること、吻は同科のものの中では比較的突き出していること、背中の大きな黒斑などが特徴です。
幼魚はこんな感じ
セグロチョウチョウウオ (2006.07.02) | WEB魚図鑑
成魚に見られる腹部の数本の青色縦線と背鰭後方の糸状に伸びる軟条は、幼魚には見られません。
また、幼魚は目を通る黒色横帯と、尾柄に黒斑があります。目を通る横帯は成長と共に消えるか、はっきりしなくなります。幼魚時代の目の部分を通る黒色帯は、目を防御していると考えられています。
夜になると白斑が浮かぶ
夜間の休息時に多くの種で色が変わったりしますが、セグロチョウチョウウオさんは体が茶褐色になり、黒色斑を縁取る白色帯が目立つようになるそうです。
また、体側の後半部、黒色部の前後に白斑が現れるようです。
観賞用に飼育されます
体色が綺麗なので、ほかのチョウチョウウオと同じく観賞用に利用されます。サンゴ礁や岩礁に生息し、サンゴのポリプ、底生小動物、海藻と、何でも食べる雑食性です。
英語名はSaddle butterflyfish
Saddleは馬の鞍、butterflyfishはチョウチョウウオとなります。
学名の種小名同様に背中の黒い部分を馬の鞍に見立てて、こう呼ばれます。
中国語名は鞭蝴蝶鱼
鞭蝴蝶鱼(biān hú dié yú)と読みます。鞭(ムチ)蝴蝶鱼(チョウチョウウオ)という意味になります。なんでムチ?馬の鞍じゃなくて?って思いましたが、調べてもわかりませんでした。
台湾では、鞍斑蝴蝶魚(ān bān hú dié yú)と呼ばれ、意味は鞍斑(馬の鞍のような斑がある)蝴蝶魚(チョウチョウオ)となります。
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