神出鬼没の銀色ボディー!タチウオさん
和名 | タチウオ |
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学名 | Trichiurus lepturus |
分類 | スズキ目 - サバ亜目 - タチウオ科 - Trichiurinae - タチウオ属 |
分布 | 世界中の熱帯・温帯域 |
生息環境 | 沿岸部の表層~水深400m前後の海底に群れて生活している。場合によっては汽水域に入ってくることもある。 |
体長 | 体長は150cmから最大で234cm。寿命は5~7年程でメスの方が大型になる。 |
その他 | 潮流が穏やかな場所では頭を海面に向けて立ち泳ぎすることがある。世界中に分布しているタチウオは一種とされているが、Trichiurus japonicusと分ける説もあり、異論も多く今後の研究が待たれている。 |
和名の由来は
銀色で平たく細い体型から「太刀魚」、または水面の獲物を狙って垂直に泳ぐ習性があるので「立魚」というのが由来とされています。
かつてはマニキュアのラメに
背ビレが尾までつながっており、胸ビレはあまり発達せず、尾ヒレや腹ビレは退化してしまっています。体表に鱗がなく、銀粉(グアニン色素)に覆われています。この色素は、かつて模造真珠やマニキュアのラメに使用されていました。生きている時はやや青みがかった光沢ですが、死ぬと灰色がかった銀色になります。
神出鬼没の幽霊魚
成魚と幼魚とは逆の行動パターンを持ち、成魚は夜間は深所にいて日中は上方に移動し、特に朝夕は水面近くまで群れて食事をしています。一方、幼魚は日中は泥底の上の100mほどの場所で群れ、夜になると上方へ移動していきます。
また、生息している範囲や生息している水深が広く、食に貪欲で「フィッシュイーター」とも呼ばれ、餌を追い求めているため、釣り人には神出鬼没の幽霊魚と呼ばれています。
立ち泳ぎの理由は
キラキラ銀色のタチウオさんが立ち泳ぎをする理由は、中層以下で餌の小魚を下から狙っているためです。
上からの光を反射しないように立ち泳ぎでバレないように身を潜め、鋭い歯で下から襲いかかり獲物を弱らせます。
展示している水族館
タチウオを展示している水族館はあまり多くないですが、現時点では5つの水族館が展示をしているようです。展示をしている水族館は下記のリンクからご覧ください。
釣るのはタイミングが難しい
神出鬼没で、獰猛なわりにエサを食うのがヘタなので、タイミングが難しいお魚です。堤防でも沖釣りでも釣れるようです。
仕掛けはこちらをご覧ください。
新鮮なものはお刺身で
新鮮なものは刺身で食べられます。銀皮造りにするといいそうです。
淡泊な味わいで、いろいろな料理に利用できます。中国では主にぶつ切りにして、フライでいただきます。
また、釣り人はタチウオの体高を指の本数で表し、「指3本」は、体の幅が3つの指の幅ということになります。3本の場合は三枚に卸せないので、ぶつ切りにして唐揚げなどにします。5本以上で三枚に卸すことができ、刺身などにされ、本の高さを持つものは、釣り人の間ではドラゴンと呼ばれるそうです。
食味レビューにつきましては、こちらをご覧ください。
英語名はLargehead hairtail
Largeheadは大きな頭、Hairtailは直訳だと「毛のある尾」ですが、タチウオの意味になります。
中国語名は带鱼
带鱼(dài yú)と読みます。「帯」の意味は、帯やベルトという意味で、直訳するとベルトの魚となります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!