外道だけど、味は美味!カゴカキダイさん
和名 | カゴカキダイ |
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学名 | Microcanthus strigatus |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - カゴカキダイ科 - カゴカキダイ属 |
分布 | 南日本、琉球列島;中・西部太平洋の温・熱帯域 |
生息環境 | 岩礁域の浅所に生息し、波打ち際にも現れる。普通種。 |
体長 | 最大16cm |
その他 | カゴカキダイ科は、日本では本種1種のみ。以前はチョウチョウウオ科に分類されていたが、稚魚がチョウチョウウオの特徴である、トリクティス期を経ないため外された。 |
和名の由来は
後頭部から背ビレ起部にかけて急激に盛り上がる姿が、肩が異常に盛り上がった江戸時代の駕籠かき(籠を担いていたので肩がに盛り上がっている)に似ていることに因んでいるようです。 カゴカキダイは漢字で「駕篭担鯛」や「駕籠担鯛」と書きます。
学者さんによって分類が違う!
日本のお魚を網羅している「日本産魚類検索 全種の同定」では、カキダイ科カゴカキダイ属とされていますが、「Fishes of the World 第3版」 では、イスズミ科(Kyphosidae)のカゴカキダイ亜科(Microcanthinae)、カゴカキダイ属に分類されています。
いつもお世話になっているFishbaseとBismalもイスズミ科とされていますが、日本語で調べた中ではカゴカキダイ科が多かったので、このブログではカゴカキダイ科を採用しています。
普通種ですが、過去にチョウチョウウオの仲間だと思われていたこともあり、まだまだ謎が多い魚なのかもしれません。
派手な見た目でダイバーに人気
釣りでは外道とされますが、熱帯魚のような派手な見た目のためダイバーには人気です。温帯域の沿岸部の岩場などに生息していて、国内では本州中部辺りより南で見られます。
人に懐つくし、飼いやすい
水温の変化にも強くあらゆる場面に対応できる魚なので、飼いやすく、とても人に懐くので海水魚飼育入門編のお魚として挙げられます。
慣れてくると手から餌を食べてくれるようになるみたいです。
飼い方はこちらをご参照ください。
磯釣りでは外道
磯釣りでは外道とされるカゴカキダイさん。防波堤釣りで他の魚と一緒によく釣れるようです。外道扱いされていますが、味はとても美味しいようですので、狙って釣るのもアリじゃないでしょうか?
釣り方はこちらに詳しく載っています!
お味はとっても美味らしいぞ
年中釣れるらしいですが、旬は秋から冬。3月くらいまで脂がのるとのことです。
刺身、塩焼き、煮つけ、ソテー、フライ、味噌汁など様々な調理法でもおいしくいただけます。釣れたらリリースせずに持ち帰って食べてみてはいかがでしょう。
英語名はStripey
Stripeyは縞模様のあるという意味になります。他にもシマシマの魚はいますが、どストレートな名前で呼ばれています。
中国語名は细刺鱼
细刺鱼(xì cì yú)と読みます。
台湾では柴魚(chái yú)、香港では花並(huā bìng)または斑馬蝶(bān mǎ dié)と呼ばれます。
斑馬はシマウマの意味になります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Microcanthus strigatus