大型魚を先導する?コガネシマアジさん
和名 | コガネシマアジ |
---|---|
学名 | Gnathanodon speciosus |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - アジ科 - Caranginae - コガネシマアジ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、琉球列島;インド・汎太平洋 |
生息環境 | 内湾の下層域、サンゴ礁域に生息。 |
体長 | 最大120cm、一般75cm、最大15kg |
その他 | 成魚は銀色で、10本前後の幅の狭い黒色横帯をもつが、成長すると不明瞭になり、体側に黒斑が現れる。幼魚の地色は黄金色で細い明瞭な黒色横帯がある。大型魚につくことも多く、パイロットフィッシュとも呼ばれる。 |
和名の由来は?
コガネシマアジさんは漢字で書くと「黄金縞鯵」。特に幼魚時代は名前の通り、黄金に輝くボディーに黒の縞模様があります。
成魚になるにつれ、背鰭、臀鰭、尾鰭以外の体色は黄金色から銀色に変わり、縞模様が薄くなってきます。
昼間に活動し、たまに小魚なども食べますが、甲殻類や貝類などが主食で、口を伸ばして底を掘り、砂ごと吸い込むようにして食べます。
大型魚を先導する?
稚魚の時代はクラゲ、幼魚はハタ、サメなどの大きな魚と一緒に泳いで生活しています。特に幼魚は大型の魚を先導するようにして泳いでいるため、パイロットフィッシュ(水先案内の魚)と呼ばれます。たまにダイバーについて泳ぐ奴もいるみたいです。
クラゲは触手を持っていますので毒があります。稚魚がどうしてクラゲに刺されないのか不思議ですが、他の魚に食べられないようにクラゲと一緒に行動しているようです。
クマノミがイソギンチャクと一緒に生活するのと同じような感じですね。
幼魚も一緒で大きなお魚と一緒に泳ぐことで身を守っています。
成魚になると底性の生活をおくるようになり、単独か小さな群れで生活するようになります。
パイロットフィッシュには別の意味もある
ちなみに、アクアリストの中でパイロットフィッシュというと別の意味になり、Wikipediaによると下記ように書かれています。
「熱帯魚などを水槽で飼育する際、先に水槽で飼育して目的の魚に適した環境を作り上げるために利用する魚。」
飼育もされます
幼魚時代は黄金に黒ストライプで体色がきれいなためショップでも販売しているところもあるみたいです。しかし、成魚は1m以上になるので、かなり気合が必要になりそうですが、飼育する人もいるようです。飼育法については、こちらをどうぞ。
釣れるし食べれます
コガネシマアジ専門で説明されているところは見つからなかったですが、釣りの方法はフカセ釣りで釣れるようです。
ぼうずコンニャクさんのサイトによると、お味は非常に美味とのこと。
食べ方は刺身などの生食、煮つけ、味噌汁、塩焼き、みそ漬、フライなど様々な調理法で美味しくいただけるようです。
英語名はGolden trevally
Goldenは黄金のtrevallyはギンガメアジ属の魚になります。シマシマの部分は英語だと省略されてますね。
中国語は黄鹂无齿鲹
黄鹂无齿鲹(huáng lí wú chǐ shēn)とよみます。
黄鹂はコウライウグイスという黄色と黒のカラーリングのウグイス。鳥のカラーリングと似ているので、名前に用いられたのでしょうね。
无齿は歯がないということで、Wikipediaによると「口は特徴的で、肉質で伸縮性がある。鋤骨・舌がなく、90mm以上の個体では顎に歯がない。」ということで、やっぱり歯がないことから来ています。
鲹は読んで字の如くアジですね。
その他英語と同じの意味で、黄金鲹(huáng jīn shēn)とも呼ばれます。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Gnathanodon speciosus