実はマダイより美味!レア魚のタイワンダイさん
和名 | タイワンダイ |
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学名 | Argyrops bleekeri |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - タイ科 - タイワンダイ属 |
分布 | 高知県、琉球列島~南シナ海。日本から東南アジア。インド洋東部からも見つかっている。 |
生息環境 | 底生魚でやや深い砂底に生息する。水深30〜200mに生息。成魚は沖合いに生息するが、幼魚は内湾でもみられる。 |
体長 | 最大40cm |
その他 | 肉食性で、甲殻類や軟体動物、小魚を食べます。マダイなどに比べると体高があり、背鰭前方の数棘は糸状に伸びる。幼魚では頭部から体側にかけ6本以上の横帯がある。臀鰭軟条数は8であることで同じく背鰭の棘条が伸びるチダイおよびヒレコダイ(これらでは9)と区別できる。釣りなどで漁獲されほかのタイ科魚類と同様に食用になる。タイワンダイ属魚類は分類学的再検討がすすめられているところであるようだ。 |
和名の由来は
名前にタイワンと地名が入っていますが、台湾で学術的に最初に発見された種であることから名前に地名が入れられていると考えられています。
読んで字の如く、台湾のタイです。
背鰭がヤンチャな形
背鰭の2番目の棘から5本ほどが長く発達して、モヒカンのような?ヤンチャな背鰭のタイワンダイ さんです。日本では主に鹿児島や沖縄などに生息しています。
幼魚では頭部から体側にかけ6本以上の横帯があり、成長とともに薄くなっていきます。
お味の方は
日本では稀な魚ですが、食味はマダイにも勝ると言われています。
旬は冬から春で、上品な白身で脂が多く、鮮度の良いものなら刺身にするのがおすすめらしいです。
詳しい食味レビューはこちらにて。
英語名はTaiwan Tai
なんと英語はTaiwan Tai!台湾のタイ!そのまま!
台湾語でタイのことタイって言うのでしょうか??台湾語は詳しくないので、謎です。
中国語名は四长棘鲷
四长棘鲷(sì zhǎng jí diāo)と読みます。四长棘は4本の長いトゲ、鲷はタイです。
背鰭の長い鰭条は大体5ほどなのですが、中国語だと4本のようですね。
また、台湾では 布氏長棘鯛(bù shì zhǎng jí diāo)と呼ばれます。布氏は学名についているbleekeriからきています。bleekeriはオランダの魚類学者ピーター・ブリーカー(Pieter Bleeker)さんの名前に因んでいます。
と言うわけで、直訳するとブリーカーさんの長い棘のタイになります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Argyrops bleekeri