奄美群島の固有種!ホシレンコさん
和名 | ホシレンコ |
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学名 | Amamiichthys matsubarai |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - タイ科 - アマミヒチス属 |
分布 | 【固有種】奄美諸島近海 |
生息環境 | 沖合の水深50~200mの低層に生息 |
体長 | 最大60cm |
その他 | 歯は円錐歯のみであり、体色は薄い桃色で、体側には青色の円斑が散在する。背鰭前方の数棘は糸状に伸びる。側線上方の背鰭棘条部中央下横列鱗数は5.5~6.5枚で側線鱗数は60~61枚であることなどが特徴。甲殻類、多毛類、軟体動物などを食べるものと思われる。 |
和名の由来は
体側には青色の円斑が散在していて「星のように見える斑紋模様があるレンコダイ」ということでホシレンコとなったそうです。
レンコダイはキダイの別名で、黄色いヒレを持つ特徴がホシレンコと似ているため、名前の中にレンコダイの「レンコ」が含まれているようです。
レンコダイの「レンコ」は、延縄漁で連なって漁獲される様子から連子(レンコ)と呼ばれているそうです。
ちなみに元々の学名はセナガキダイ属のCheimerius matsubaraiでしたが、2015年にタイ科の中にAmamiichthys Tanaka and Iwatsuki, 2015を新属として設立され、Amamiichthys matsubaraiに変更されました。
なお、「matsubarai」は魚類学者である松原喜代松さんの名前からきているようです。
アマミヒチス属は今のところホシレンコさんのみ所属しています。
絶滅危急種です
生息地が奄美群島近海のみであるということが原因の一つです。
奄美大島の10か所未満の場所で成魚の数が減少し続けていると思われますが、漁業による生息数の大幅な減少の兆候はないようです。
生息する水深が深めなのが減少の速度を緩めてくれているのではないかと思われています。現時点で種固有の保護対策は特にされていないようです。
キビレアカレンコと一緒に釣れるようです。
縁起がいい魚
ホシレンコさんもタイの仲間で、奄美では体側の星模様が現れることから星の模様が表れる事から祝いの席には欠かせない高級魚でもあります。
希少なので市場に出回ることも少ないようです。
皮に甘味があるので、皮を生かした調理があっているようです。
英語名はHoshirenko
奄美群島近海にしか生息しておらず、日本の学者さんが発見したということもあり、英語でもHoshirenkoとそのまま呼ばれます。
一応分類上付けられた英語名もあり、Japanese blue-spotted seabream(日本の青い斑点のあるタイの意味)と呼ばれます。
中国語名は松原冬鲷
松原冬鲷(sōng yuán dōng diāo)と読みます。松原は発見した学者さんの苗字ですね。冬鲷は調べてみたところ、キダイの意味のようです。