日本では普通に見られるアオウミウシさん
和名 | アオウミウシ |
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学名 | Hypselodoris festiva |
分類 | 裸鰓目 - ドーリス亜目 - ドーリス下目 - イロウミウシ上科 - イロウミウシ科 - アオウミウシ属 |
分布 | 本州北部以南~九州;韓国、香港 |
生息環境 | 1年を通して浅い岩礁域で見られる普通種 |
体長 | 最大4cm |
その他 | 背面の模様は、個体によって変異が多い |
日本ではよくいるらしい
現時点で日本は沖縄と高知県でしか、潜っていないため私はまだ見たことありませんが、日本では1年を通じて普通に見られる種だそうです。
細長い体で、体地色は青か濃い青です。背面の周縁は黄色の縁取りで、触角の間からふわふわの二次鰓の間に黄色い縦線が入ります。その縦線の両脇と腹足には、黄色の斑点や線がまばらな間隔で並びます。
中には、黄色の斑紋が白だったり黒だったり、なかったりする個体もいて、背中の模様は個体によって変異が大きいようです。
触角は橙色か橙赤色で約30の細かいひだがあります。二次鰓は肛門を半円形状に囲んでおり、鰓葉は12枚内外あって、白で縁が橙色から赤色。殻はありません。
クロイソカイメンを食べる。5-8月に岩やホヤの上に渦を巻いた白いリボン状の卵塊を生み付ける。
英語名はBlue dorid
Blueは青の、doridは裸鰓目のウミウシということになります。
ウミウシというのはもともと貝だったので、貝殻の名残があるものもあるのですが、裸鰓目はその中でも貝殻が進化の過程でなくなった種類になります。
裸鰓類は雌雄同体で、交尾の際は両方の個体が互いに陰茎を突き刺し、体壁を貫通したほうが雄として、もう一方が雌として行動するようです。
Hypselodoris festiva, blue dorid
中国語名は节庆高泽海麒麟
节庆高泽海麒麟(jié qìng gāo zé hǎi qí lín)と読みます。节庆=祝祭日のお祝い、高泽=恩恵、海麒麟=ウミウシと言う意味ですが、どうしてそう名付けられたのか?ちなみ高泽海麒麟属と言うのがあるので、おそらく高泽海麒麟がアオウミウシ属の意味だと思います。
祝祭日の部分は、推測ですが学名のfestivaがフェスティバル?からきているのかなと思います。
俗に青高海牛(qīng gāo hǎi niú)とも呼ばれます。