Marine Life Log

海で見た魚をイラストで綴る、海の生き物ログ

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長い背鰭とねじねじ模様のヒレナガネジリンボウさん

ヒレナガネジリンボウ

和名 ヒレナガネジリンボウ
学名 Stonogobiops nematodes
分類 スズキ目 - ハゼ亜目 - ハゼ科 - ハゼ亜科 - ネジリンボウ属
分布 南日本の太平洋岸、伊豆諸島、琉球諸島;インド・西太平洋
生息環境 岩礁域やサンゴ礁域に生息。礁斜面など水深10~55mの砂底に見られ、テッポウエビ類と共生。
体長 6cm程
特徴 背鰭全部の鰭条が著しく伸長することが特徴。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚

山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚

 

見た目そのままのネーミング!

ヒレが長いネジリンボウ!わかりやすぅい!そう、ネジリンボウってのもいるんです。そのネジリンボウよりはヒレが長いので、ヒレナガネジリンボウ!

ネジリンボウの由来はお祭りで売られているネジリンボウ飴なんですって。(そんな飴あったっけ??)

同居人はコトブキさん

ハゼはテッポウエビ類とシャアハウス生活してるんですが、お互いにメリットがあるので、共生といいます。ヒレナガネジリンボウは主にコトブキテッポウエビという赤と白のめでたい感じのエビと共生しています。たまに、ニシキテッポウエビとも同居している場合もあるみたいです。

さて、なんで一緒に生活しているのかというと

  • テッポウエビたちは目が悪いので、ハゼたちに外敵の見張りをまかせている
  • テッポウエビハゼの体をクリーニングしてくれる
  • ハゼの排泄物やハゼが運んだ藻類の切れっ端をテッポウエビが餌にする
  • ハゼは自分で巣穴を掘らないので、テッポウエビがほった巣穴を間借りしている

など、いろいろお互いがウィンウィンの関係なんですね。

外敵が来たのをどうやって知らせるのかというと、

いつもテッポウエビの触覚はハゼにぴったりマークで、その触覚でハゼから外敵が来たのを知らせてもらってるんだそうです。

お家で飼育する人もいるみたいで、テッポウエビとハゼの共生を見て過ごすなんて、なんだか和みますね。

英語名はFliament-finned prawn-goby

fliamentは細い糸状の、finは鰭ですね。prawnってのはエビですね。テッポウエビ類と共生するgoby(ハゼ)ということになります。

英語のウィキで調べたら、かなり沢山別名があるようです。the red-banded goby(赤い縞のハゼ)、the high-fin red-banded goby(高いヒレの赤い縞のハゼ)、 the striped goby(しましまのハゼ)、the barber-pole goby(理髪店のくるくる回る看板のハゼ)、 black-rayed shrimp-goby(黒い放射線のハゼ)など。

理髪店の看板のハゼ…

まぁわかりやすいですけどね…

ヒレが長くないネジリンボウもしましまなんですが、ネジリンボウの英語名は、yellownose prawn-gobyになります。

ヒレナガネジリンボウはしましま推しでしたが、ネジリンボウはもはや、黄色い鼻推しなのですね(笑)

中国語名は丝鳍连膜鰕虎鱼

丝鳍连膜鰕虎鱼(sī qí lián mó xiā hǔ yú)と読みます。意味は丝鳍(細長い鰭)连膜(膜が連なっている)鰕虎鱼(ハゼ)となります。

また、黑天线虾虎(hēi tiān xiàn xiā hǔ)とも呼ばれ、黑天线(黒いアンテナ)虾虎(ハゼ)の意味になります。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Stonogobiops nematodes