Marine Life Log

海で見た魚をイラストで綴る、海の生き物ログ

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真冬のアイドル!ダンゴウオさん

ダンゴウオ

和名 ダンゴウオ
学名 Eumicrotremus awae
分類 スズキ目 - ダンゴウオ科 - イボダンゴウオ
分布 青森県以南、南日本;中国煙台
生息環境 水深20m以浅に生息。体色はほとんどが赤系、稀に緑色。左右の腹鰭がくっついて1個の吸盤となり、これで岩などに吸着する。親は石などに、幼魚は海藻などについていることが多い。
体長

最大4cm

その他 伊豆では冬の寒い時期に見られ、お腹の大きい個体もいる。産卵期は、伊豆半島では冬の終わりから初春と推定されている。1cmに満たない幼魚の頭には白い輪があり、ダイバーの間では「天使の輪」と呼ばれている。
※Lee et al. (2017) は,本種をダンゴウオ属(Lethotremus)からイボダンゴ属(Eumicrotremus)に移し、日本海に生息するのは新種サクラダンゴウオEumicrotremus uenoと名付けられました。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

和名の由来は

体がまるいことに由来しています。

ちなみに、学名のawae というのは千葉の安房に由来しているそうです。

幼魚には「天使の輪」がある!

1cmに満たない幼魚の頭には白い輪があり、ダイバーの間では「天使の輪」と呼ばれています。

体長は最大4cmですが、一般的には1〜2cmほどの小さいお魚です。幼魚は1cmにも満たない大きさです。

腹鰭が変化して吸盤になっており、海藻などにくっついて、あまりその場を動きません。

体色は変異が多く、 濃茶色、赤色、緑色、白色など多色に富みます。 ダンゴウオがくっついている周りの環境や食べ物で色が変わると考えられています。

お団子ちゃんが見られるエリア

小さくて愛くるしいお団子さんですが、北陸から九州まで色々なエリアで見られます。

こちらにダンゴウオのおすすめエリアとショップなど詳しくまとめられていますので、ご参考にどうぞ!

潜らなくても水族館で見られるぞ

日本動物園水族館協会(JAZA)の2020年12月時点の情報によりますと、

しながわ水族館寺泊水族博物館で展示されています。

カラフルでカワイイダンゴウオちゃん見てみたいですね。

飼育は難しいらしい

低水温を好む特殊な生態から、飼育がとても難しいお魚です。飼育の難しさから販売されている量も少ないようです。

詳しい飼育法は下記にありますので、ご参考にどうぞ。

英語名はDwarf lumpsucker 

Dwarfは童話などに出てくる小人、lumpはコブ、suckerは吸い付くという意味になります。Lumpsuckerはダンゴウオの仲間の総称です。

中国語名は雀鱼

雀鱼(què yú)とよみます。雀は日本語と同じ意味です。体が小さいので雀に例えられたのでしょうかね。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Lethotremus awae