Marine Life Log

海で見た魚をイラストで綴る、海の生き物ログ

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インド洋固有種!パウダーブルーサージョンフィッシュさん

パウダーブルーサージョンフィッシュ

通称 パウダーブルーサージョンフィッシュ
学名 Acanthurus leucosternon
分類 スズキ目 - ニザダイ亜目 - ニザダイ科 - ニザダイ亜科 - クロハギ属
分布 【インド洋固有種】インド洋:アフリカ東部からアンダマン海インドネシア南西部、クリスマス島。 範囲は西太平洋のインドネシアのバリ島まで。
生息環境 水深25m辺りまでの沿岸の浅い岩礁域や珊瑚礁域などに生息していて、主に藻類を食べる。普段は単独で見られ、縄張りをもった生活をしているが、藻類など、食べ物が多いところでは、時に大きな群れをつくることもある。また、繁殖はペアで行われると言われている。
体長 一般19cm、最大54cm
その他 体は楕円形で強く側扁し、尾柄には二ザダイに見られる棘がある

パウダーブルーって、どんな色よ?

ブルーの体に黒い頭とおちょぼ口、そして黄色い背鰭が特徴のパウダーブルーさージョンフィッシュさん。名前にパウダーブルーとありますが、パウダーブルーってどんな色なんだろ?と思って調べてみました。

そしたら英語のWikipediaがヒット。どうやらパステルカラーに近い水色みたいな色のようです。

実際のパウダーブルーサージョンフィッシュさんの色はもっと濃い青なのに?

仮にブルーサージョンフィッシュだとナンヨウハギと被るから??

ナンヨウハギさんに気を遣ってパウダーブルーなのかなと、勝手に納得してみます😁

インド洋固有種なんです

私はタイのシミラングルーズでパウダーさんをみました。

モルディブではパウダー玉と言われるほどの大群が見れる場所があるようです。

モルディブは中国からだと日本経由しないといけないし、値段も高いのでまだ行けておりませんが、いつかは行ってみたいものです。

ニザダイの仲間なので棘があります

ニザダイ科のお魚は尾柄の両側の溝に畳んで収納可能な1本の棘(クロハギ属、サザナミハギ属、ナンヨウハギ属、ヒレガハギ属)か固着性の3~6個(ニザダイ属)または1~2個(テングハギ属)の骨質板ががあります。いずれも尖っている方が頭の方向を向いています。

パウダーさんはというと尾柄部の黄色いところに棘があります。

アクアリストにも好まれます

とてもきれいな色なので、観賞用として飼育もされます。

自然界では水温28〜23℃の熱帯域に住んでいるので、それぐらいの水温が好ましいでしょう。

藻類が主食なので、水槽のお掃除には一役買ってくれるかもしれません。

また、ニザダイの仲間は喧嘩っ早いので混泳は気をつけましょうね。

詳しい飼育方法は、こちらをご参考ください。

英語名はPowderblue surgeonfish

冒頭で触れましたが、Powderblueはパステルカラーのような淡い青色で、surgeonfishは直訳すると外科医の魚(意味はニザダイの仲間)となります。

ニザダイ科の魚は尾柄部にある棘や骨質板をナイフに例えて、surgeonfishと呼ばれます。

中国語名は白胸刺尾鱼

白胸刺尾鱼(bái xiōng cì wěi yú)は読んで字の如く、白い胸の尾鰭にトゲを持つ魚です。

その他、粉蓝倒吊(fěn lán dào diào)略して粉吊。直訳:パウダーブルーの逆さに吊るされたやつとも呼ばれます。どうして逆さに吊るされたやつ?

調べてみました!

調べたら出てきました。どうして逆さに吊るされたやつなのか、謎解明です。

この理由がまた面白いのですが、漁師さんの経験にまつわるお話から来ています。

漁師さんが漁網を引き揚げたところ、他のお魚は網を伝って滑り落ちてくるのに対し、ニザダイの仲間はその後自慢の棘が網に引っかかり、逆さまに吊るされ干物のように見えた。ということから、その状態を面白おかしく倒吊鱼(逆さまに吊るされた魚)と呼ぶようになったというのが由来だそうです。

実に面白い。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Acanthurus leucosternon