Marine Life Log

海で見た魚をイラストで綴る、海の生き物ログ

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100年もの間分類で学者泣かせ!アカメバルさん

アカメバル

和名 アカメバル
学名 Sebastes inermis
分類 スズキ目 - カサゴ亜目 - メバル科 - メバル
分布 積丹半島〜九州北部;朝鮮半島南部
生息環境 沿岸の藻場で群れを作る。
体長 20cm程
その他 小さい個体ほど背鰭と臀鰭の黄色味が強く、見分けやすい。体側の斑紋は斑点状になる傾向が強い。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

メバルの由来は?

メバルは目が大きく開き、見張っていることから「眼張(めばる)」となったようです。 漢字は「眼張または目張」が普通ですが、旬が春なので、目春と書いたり、魚へんに「休」の「鮴」もあります。 

アカメバルの生態

内湾や沿岸の浅い岩礁域や藻場に群れで生息していて、イワシやカタクチイワシ、サッパなどの魚類や甲殻類、多毛類や軟体動物などを食べています。

中層から底層で見られますが、カサゴやソイのように着底せず、岩礁付近を遊泳したり、岩の斜面などでホバリングするように立ち泳ぎをしていることが多いようです。

また、カサゴ同様に卵胎生で、11~12月頃の冬季に交配し、一ヶ月ほど経ったら雌は卵巣内で孵化した仔魚を出産します。

分類で学者泣かせ!

かつてのメバルは2008年に発表された論文で、アカメバルクロメバルシロメバルの3種に分けられました。それまでは20世紀の初めから100年にわたって何種にも分けられたり、1種として扱われたりと、研究者の間でも混乱があったようです。

アカメバルは通常赤っぽい茶色ですが、シロメバルにも茶色のものがいるので、釣り人の中には間違えている人もいるようです。

見分けるポイントを下記にまとめておきますので、ご参考にどうぞ。

和名 アカメバル クロメバル シロメバル 
胸鰭軟条数 15本が多い 16本が多い 17本が多い 
体色・体形 体色は通常赤っぽい茶色。体高は低くすらっとして、頭部も小さい。 体色は黒っぽく、背中上部が青みを帯びる。頭部は小さく、ずんぐり体形。 体色は茶色または白っぽく、体高が高く頭部も大きい。 

こちらでも写真付きで説明されています!

釣りかたは3種類!

釣り人に人気のメバルですが、ウキ釣り、ルアー、沖釣りの3種類があるようです。釣りをする人なら結構知っているのかもしれませんね。ダイビングでも日本で潜ればみれるようです。

やっぱり煮付け!

カサゴ亜目なのでやっぱり煮付けが一番美味しいのかもしれません。その他、お味噌汁、塩焼き、お造り、唐揚げなど、いろいろな調理法で美味しくいただくことができるようです。

英語名はDarkbanded rockfish

Darkbandedは暗いしましまのrockfishはメバルになります。

中国語名は无备平鲉

无备平鲉(wú bèi píng yóu)と読みます。意味は无备(備がない)平鲉(メバル)となりますが、なんに対する備えがないのか??

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Sebastes inermis