実は絶滅危急種!アカマダラハタさん
和名 | アカマダラハタ |
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学名 | Epinephelus fuscoguttatus |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - ハタ科 - ハタ亜科 - ハタ族 - マハタ属 |
分布 | 琉球列島;インド・太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁域の浅所に生息。 |
体長 | 最大120cm、一般50cm |
その他 | 後頭部が似た種より明確に凹むことが特徴。似た仲間に比べかなり大きくなり1m程のものが見られる。唇は厚く、口が大きく見える。 |
レッドリストに指定されています
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種(NT)に指定されていましたが、2016年ランクが上がり危急 (VU)になりました。
食用魚として利用され、特定の時期に産卵場所を狙って乱獲されます。
寿命が約40年と長く、野生の個体が減少していることから、個体数増加の能力(繁殖)が弱く、増加が遅くなる結果となっています。
孵化場で養殖することが可能であるにもかかわらず、サイズを問わず野生の個体を乱獲し、市場で出回るサイズまで飼育するというスタイルの漁ということも、個体減少の原因とされています。
近年は、インドネシア、パプアニューギニア、オーストラリア、マレーシア、ソロモン諸島、パラオなどの産卵集群が知られている地域で、いくつかの保護対策または持続可能な漁法が採られています。
シガテラ毒があります
地域によってはシガテラ毒を持っているので、食用にされず助かっているという事実もあります。太平洋域での中毒が比較的多いようです。
そっくりさんはマダラハタ
マダラハタもアカマダラハタと同様に、レッドリストで絶滅危急種に指定されており、シガテラ毒も持っています。
一番の見分け方は、目の上の後頭部が凹んでいることです。また、マダラハタは尾鰭付け根背部に黒班があり、アカマダラハタも黒斑がありますが鮮明でないことが特徴です。
札幌市が出している有毒魚ハンドブックのP28と30ページで、見分け方が詳しく説明されています。気になる方は、ご参考ください。
英語名はBrown-marbled grouper
Brown-marbledは茶色いマダラの、grouperはハタとなります。
古い日本語では「赤、青、黒、白」の4つの言葉で色を表現していましたが、それに当てはめると赤は茶色のことを指すので、英語で茶色いマダラのハタは、和名のアカマダラハタと同じ意味になるのかな??
中国語名は褐点石斑鱼
褐点石斑鱼(hè diǎn shí bān yú)と読みます。褐点(褐色の斑点)石斑鱼(ハタ)という意味になります。
また、台湾では棕點石斑魚(zōng diǎn shí bān yú)と呼ばれ、意味は棕點(茶褐色の)石斑魚(ハタ)となります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Epinephelus fuscoguttatus