別名阪神タイガース!ムスジコショウダイさん
和名 | ムスジコショウダイ |
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学名 | Plectorhinchus vittatus |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - イサキ科 - コショウダイ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、八丈島、琉球列島;インド・太平洋 |
生息環境 | 浅海の岩礁域、サンゴ礁域に生息。日本では幼魚は普通にみられるが、成魚は少ない。 |
体長 | 45cm程 |
その他 | 成魚は腹部まで暗色の縦帯があることが特徴。幼魚の白斑は、成長に伴って流れるように広がり縦帯になる。 |
和名の由来は
体側に灰白色の地に5~6本の、頭部から尾部まで直走する暗褐色縦帯があり、これが和名の由来となっています。
また、白黒ストライプに黄色い頭部と鰭。別名阪神タイガースと呼ばれる由縁は、まさにこのカラーリングにあります。
6本以上あるやつも
インド洋と太平洋ではしましまの数が違うようで、インド洋版は10本前後、太平洋版は6本前後のようです。以前、インド洋版はインディアングラントという別の名前で呼ばれていましたが、学術的に今は同じ種類として扱われているようです。
幼魚は白黒のまだら模様
幼魚時代はアジアコショウダイと似ている時期があります。違いは胸鰭が黒いのがムスジコショウダイ。マジでそっくりですので、幼魚時代は胸びれで見分けましょう。
そっくりさんはアヤコショウダイとヒレグロコショウダイ
成魚は同じイサキ科のアヤコショウダイとヒレグロコショウダイとそっくりです。
見分け方のポイントをまとめました!
アヤコショウダイ
- 体側のしましまが多く、縞が少し斜め上ぎみ
- 体側の縞が頭部でつながらない
- 胸鰭基底(胸びれの付け根)に暗色斑がない
- 腹鰭前半部が暗色
- 腹部には暗色の縦帯がないか、あっても淡い
食べれるらしい、しかも美味
美味な魚として知られ、漁獲されると市場流通するそうですが、成魚の漁獲があるのは沖縄のみのようです。
ウチナーグチ(沖縄弁)ではヤナグレーと呼ばれ、白身で食用になり刺身や焼き魚、皮は酢の物にすると美味しいそうです。
英語名はOriental sweetlips
Orientalは東洋の、sweetlipsはコショウダイになります。
インド洋と太平洋に広く分布しているコショウダイは他にもいるのに、どうしてムスジさんが東洋代表みたいな名前で呼ばれているんでしょうね??謎です。
中国語名は条斑胡椒鲷
条斑胡椒鲷(tiáo bān hú jiāo diāo)と読みます。条斑(縞模様の)胡椒鲷(コショウダイ)という意味になります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Plectorhinchus chaetodonoides