Marine Life Log

海で見た魚をイラストで綴る、海の生き物ログ

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オスは尾鰭の先端が長い、ミヤコテングハギさん

ミヤコテングハギ

和名 ミヤコテングハギ
学名 Naso lituratus
分類 スズキ目 - ニザダイ亜目 - ニザダイ科 - テングハギ属
分布 南日本の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島;中・西部太平洋の熱帯域
生息環境 サンゴ礁域に生息。礁斜面など比較的浅所に多い。単独で見られる。
体長 最大46cm
その他 尾部の骨質板が橙色に彩られるので、容易に判別できる。成魚、幼魚とも、背鰭の外縁に白い縁取りがあることも特徴。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

和名の由来は?

ミヤコテングハギは漢字で書くと、「都天狗剥」「宮古天狗剥」で、おそらくカラーリングが派手なのでミヤコ(都)、或いは宮古島が由来と考えられています。

テングハギという名前の由来は、皮を剥いで料理するかわはぎ(皮剥ぎ)の一つで、目の前に天狗を思わせる突起がついているのが名前の由来と言われています。

ちなみにお魚のカワハギさんはフグ目カワハギ科なので、種類が違います。

ここで注意したいのが、実はミヤコテングハギ自体は頭部の突起がありません。

かつてインド洋に分布するNaso elegans種(和名なし)が、ミヤコテングハギの地域変異とされていましたが、研究の結果、別種とされました。

確かに結構似ています。

幼魚時代はちょっと違う

幼魚時代の写真をいろいろみていたら、成魚ほど顔や鰭のカラーリングがはっきりしていませんが、ボディーに白いマダラな斑点があるようです。

写真の上が成魚で、下が幼魚になります。

https://www.liveaquaria.com/images/categories/large/lg_103613_Naso_Tang.jpg

Naso Tang: Saltwater Aquarium Fish for Marine Aquariums

また、成魚のオスと雌では尾鰭の形が異なり、雄はイラストの通り、尾鰭の先端が長く延びるのに対し、雌は先端が伸びていません。

骨質板があります

ニザダイ科のお魚は尾柄の両側の溝に畳んで収納可能な1本の棘(クロハギ属、サザナミハギ属、ナンヨウハギ属、ヒレガハギ属)か固着性の3~6個(ニザダイ属)または1~2個(テングハギ属)の骨質板ががあります。いずれも尖っている方が頭の方向を向いています。

ミヤコテングハギさんは尾鰭の柄のオレンジ部分に骨質板が左右に2つづつあります。

飼育されます

カラーリングがきれいなので、飼育もされます。藻類が主食です。

沖縄では食べるみたいです

釣りで釣れることもあるようです。非常に美味とされ、沖縄では食用にされます。

刺身、みそ汁、煮つけ、唐揚げ、フライ、ソテーで食べるのがいいようです。

詳しくはこちらのサイトにて。

英語名はOrangespine unicornfish

Orangespineはオレンジの背骨・脊柱、unicornfishは目の上にユニコーンの角の様な突起があるテングハギを指します。

中国語名は黑背鼻鱼

黑背鼻鱼(hēi bèi bí yú)「直訳:背が黒いテングハギ」。英語にも日本語にも寄っていない独自のネーミングです。

その他、天狗倒吊(tiān gǒu dào diào)「直訳:テングのニザダイ」、颊纹双板盾尾鱼(jiá wén shuāng bǎn dùn wěi yú)「直訳:頬に模様がある、尾鰭に2つの骨質板がある魚」とも呼ばれます。 

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Naso lituratus

大型魚を先導する?コガネシマアジさん

コガネシマアジ
コガネシマアジ(幼魚)

和名 コガネシマアジ
学名 Gnathanodon speciosus
分類 スズキ目 - スズキ亜目 - アジ科 - Caranginae - コガネシマアジ
分布 南日本の太平洋岸、琉球列島;インド・汎太平洋
生息環境 内湾の下層域、サンゴ礁域に生息。
体長 最大120cm、一般75cm、最大15kg
その他 成魚は銀色で、10本前後の幅の狭い黒色横帯をもつが、成長すると不明瞭になり、体側に黒斑が現れる。幼魚の地色は黄金色で細い明瞭な黒色横帯がある。大型魚につくことも多く、パイロットフィッシュとも呼ばれる。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

和名の由来は?

コガネシマアジさんは漢字で書くと「黄金縞鯵」。特に幼魚時代は名前の通り、黄金に輝くボディーに黒の縞模様があります。

成魚になるにつれ、背鰭、臀鰭、尾鰭以外の体色は黄金色から銀色に変わり、縞模様が薄くなってきます。

昼間に活動し、たまに小魚なども食べますが、甲殻類や貝類などが主食で、口を伸ばして底を掘り、砂ごと吸い込むようにして食べます。

大型魚を先導する?

稚魚の時代はクラゲ、幼魚はハタ、サメなどの大きな魚と一緒に泳いで生活しています。特に幼魚は大型の魚を先導するようにして泳いでいるため、パイロットフィッシュ(水先案内の魚)と呼ばれます。たまにダイバーについて泳ぐ奴もいるみたいです。

クラゲは触手を持っていますので毒があります。稚魚がどうしてクラゲに刺されないのか不思議ですが、他の魚に食べられないようにクラゲと一緒に行動しているようです。

クマノミがイソギンチャクと一緒に生活するのと同じような感じですね。

幼魚も一緒で大きなお魚と一緒に泳ぐことで身を守っています。

成魚になると底性の生活をおくるようになり、単独か小さな群れで生活するようになります。

パイロットフィッシュには別の意味もある

ちなみに、アクアリストの中でパイロットフィッシュというと別の意味になり、Wikipediaによると下記ように書かれています。

「熱帯魚などを水槽で飼育する際、先に水槽で飼育して目的の魚に適した環境を作り上げるために利用する魚。」

飼育もされます

幼魚時代は黄金に黒ストライプで体色がきれいなためショップでも販売しているところもあるみたいです。しかし、成魚は1m以上になるので、かなり気合が必要になりそうですが、飼育する人もいるようです。飼育法については、こちらをどうぞ。

釣れるし食べれます

コガネシマアジ専門で説明されているところは見つからなかったですが、釣りの方法はフカセ釣りで釣れるようです。

ぼうずコンニャクさんのサイトによると、お味は非常に美味とのこと。

食べ方は刺身などの生食、煮つけ、味噌汁、塩焼き、みそ漬、フライなど様々な調理法で美味しくいただけるようです。

英語名はGolden trevally

Goldenは黄金のtrevallyはギンガメアジ属の魚になります。シマシマの部分は英語だと省略されてますね。

中国語は黄鹂无齿鲹

黄鹂无齿鲹(huáng lí wú chǐ shēn)とよみます。

黄鹂はコウライウグイスという黄色と黒のカラーリングのウグイス。鳥のカラーリングと似ているので、名前に用いられたのでしょうね。

无齿は歯がないということで、Wikipediaによると「口は特徴的で、肉質で伸縮性がある。鋤骨・舌がなく、90mm以上の個体では顎に歯がない。」ということで、やっぱり歯がないことから来ています。

鲹は読んで字の如くアジですね。

その他英語と同じの意味で、黄金鲹(huáng jīn shēn)とも呼ばれます。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Gnathanodon speciosus

インド洋固有種!パウダーブルーサージョンフィッシュさん

パウダーブルーサージョンフィッシュ

通称 パウダーブルーサージョンフィッシュ
学名 Acanthurus leucosternon
分類 スズキ目 - ニザダイ亜目 - ニザダイ科 - ニザダイ亜科 - クロハギ属
分布 【インド洋固有種】インド洋:アフリカ東部からアンダマン海インドネシア南西部、クリスマス島。 範囲は西太平洋のインドネシアのバリ島まで。
生息環境 水深25m辺りまでの沿岸の浅い岩礁域や珊瑚礁域などに生息していて、主に藻類を食べる。普段は単独で見られ、縄張りをもった生活をしているが、藻類など、食べ物が多いところでは、時に大きな群れをつくることもある。また、繁殖はペアで行われると言われている。
体長 一般19cm、最大54cm
その他 体は楕円形で強く側扁し、尾柄には二ザダイに見られる棘がある

パウダーブルーって、どんな色よ?

ブルーの体に黒い頭とおちょぼ口、そして黄色い背鰭が特徴のパウダーブルーさージョンフィッシュさん。名前にパウダーブルーとありますが、パウダーブルーってどんな色なんだろ?と思って調べてみました。

そしたら英語のWikipediaがヒット。どうやらパステルカラーに近い水色みたいな色のようです。

実際のパウダーブルーサージョンフィッシュさんの色はもっと濃い青なのに?

仮にブルーサージョンフィッシュだとナンヨウハギと被るから??

ナンヨウハギさんに気を遣ってパウダーブルーなのかなと、勝手に納得してみます😁

インド洋固有種なんです

私はタイのシミラングルーズでパウダーさんをみました。

モルディブではパウダー玉と言われるほどの大群が見れる場所があるようです。

モルディブは中国からだと日本経由しないといけないし、値段も高いのでまだ行けておりませんが、いつかは行ってみたいものです。

ニザダイの仲間なので棘があります

ニザダイ科のお魚は尾柄の両側の溝に畳んで収納可能な1本の棘(クロハギ属、サザナミハギ属、ナンヨウハギ属、ヒレガハギ属)か固着性の3~6個(ニザダイ属)または1~2個(テングハギ属)の骨質板ががあります。いずれも尖っている方が頭の方向を向いています。

パウダーさんはというと尾柄部の黄色いところに棘があります。

アクアリストにも好まれます

とてもきれいな色なので、観賞用として飼育もされます。

自然界では水温28〜23℃の熱帯域に住んでいるので、それぐらいの水温が好ましいでしょう。

藻類が主食なので、水槽のお掃除には一役買ってくれるかもしれません。

また、ニザダイの仲間は喧嘩っ早いので混泳は気をつけましょうね。

詳しい飼育方法は、こちらをご参考ください。

英語名はPowderblue surgeonfish

冒頭で触れましたが、Powderblueはパステルカラーのような淡い青色で、surgeonfishは直訳すると外科医の魚(意味はニザダイの仲間)となります。

ニザダイ科の魚は尾柄部にある棘や骨質板をナイフに例えて、surgeonfishと呼ばれます。

中国語名は白胸刺尾鱼

白胸刺尾鱼(bái xiōng cì wěi yú)は読んで字の如く、白い胸の尾鰭にトゲを持つ魚です。

その他、粉蓝倒吊(fěn lán dào diào)略して粉吊。直訳:パウダーブルーの逆さに吊るされたやつとも呼ばれます。どうして逆さに吊るされたやつ?

調べてみました!

調べたら出てきました。どうして逆さに吊るされたやつなのか、謎解明です。

この理由がまた面白いのですが、漁師さんの経験にまつわるお話から来ています。

漁師さんが漁網を引き揚げたところ、他のお魚は網を伝って滑り落ちてくるのに対し、ニザダイの仲間はその後自慢の棘が網に引っかかり、逆さまに吊るされ干物のように見えた。ということから、その状態を面白おかしく倒吊鱼(逆さまに吊るされた魚)と呼ぶようになったというのが由来だそうです。

実に面白い。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Acanthurus leucosternon

【祝】にほんブログ村でダイビング部門で週間PVが1位!

にほんブログ村

めっちゃ嬉しいです!だって、週間PVがダイビング部門で1位になったんですから!

これまでずっと5位から2位辺りをウロウロしていたのですが、悲願の1位!(T_T)

今後も日々精進して参る所存であります。

 

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みてみて暫定1位!

これもひとえに、お魚や海が好きな皆様のおかげであると思っております。

お魚グッズやイラスト素材の方も力を入れていきたいと思っておりますので、ブログもろとも是非是非ご贔屓のほどよろしくお願いいたします。

 

読者の皆様いつもありがとうございます!

ダイバーにも、釣り人にも人気!ロウニンアジさん

ロウニンアジ

和名 ロウニンアジ
学名 Caranx ignobilis
分類 スズキ目 - スズキ亜目 - アジ科 - ギンガメアジ
分布 南日本、琉球列島;インド・太平洋
生息環境 内湾、サンゴ礁域、岩礁域に生息。
体長 一般100cm、最大170cm、最大体重80kg
その他 体高が高く、額が突出し、眼と口の間の距離が長い。パラオペリリュー島は大群が見られることで有名。小型の個体は群れるが、1m近い大きな個体は単独で見られ、背中に銀色の短い横線が出る。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

和名の由来は?

ロウニンアジさんは漢字で書くと「浪人鯵」とかきます。

「浪人」とは辞書によると下記の通り。

ろうにん〔ラウ〕【浪人】

[名](スル)

  1. 古代、本籍地を離れ、他国を流浪している者。浮浪人。
  2. (「牢人」とも書く)中世・近世、主家を自ら去ったり、あるいは失ったりした武士。江戸時代には幕府の大名取りつぶし政策などにより著しく増加し、政治・社会問題となった。浪士。
  3. 入学試験や入社試験に不合格となり、入学や就職ができないでいる人。また、職を失って、きまった職のない人。「一年浪人して志望校を目ざす

浪人(ロウニン)とは - コトバンク

では、どうして「浪人」と呼ばれるのかと言うと、

  • ロウニンアジさんは大きくなると群れを作らず、単独で泳いでいることが多い
  • 侍のように堂々としている
  • 鰓蓋のところに傷がありまるで侍

などいろいろな説があります。

ちなみにダイビングでは、群れに遭遇しますが、その姿は圧巻です。

シガテラ毒があります!

シガテラ毒がある魚はたくさんいますが、そもそも餌とする物に毒が含まれているので、その魚も毒を持つということになります。

熱帯域の大型のものはシガテラ毒をもつことがあり注意が必要です。

でも、食べられます!

体重4-5kg程度の個体は美味しいとされますが、食用として流通する場合、30㎝以上あると販売中止の指導がなされているようです。

したがって、食べる時は小さいものを自己責任で!

食味レビューで有名なボウズコンニャクさんによりますと、脂がのるので旬は秋から冬と思われると言うことです。

食べ方は、生食(刺身、セビチェ)、焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)、汁(みそ汁)、揚げる(唐揚げ)、ソテー(バター)などがおすすめのようです。

英語名は皆さんご存知!

ロウニンアジさんは、皆さんご存知!英語でGT(Giant trevally)です。

意味は巨大なギンガメアジ属の魚!

中国語はそのまま!

中国語もそのままで、浪人鲹(làng rén shēn)です。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Caranx ignobilis

和名の由来は不格好だから?ブダイさん

ブダイ

和名 ブダイ
学名 Calotomus japonicus
分類 スズキ目 - ベラ亜目 - ブダイ科 - ブダイ属
分布 隠岐諸島、南日本の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島朝鮮半島、中国
生息環境 岩礁域に生息し、ガラ藻場やガレ場に見られる。10m以浅に多い。伊豆では普通種。
体長 最大39cm
その他 体高は体の前方が高い。尾鰭は円形。雄相の頬に不規則な赤色斑がある。雌相は茶褐色だが赤色の強い個体も多い。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

和名の由来は?

ブダイの名前の由来はいくつかあるようで、下記の説があると言われています。

  • 身体が鎧を着た武士のようなので「武鯛」
  • ヒラヒラと舞うように泳ぐ姿から「舞鯛」
  • 鯛に比べて不格好ということで「醜鯛」もしくは「不鯛」

個人的には 不格好なのでブダイじゃないかなぁ?と思っています。

不格好のブダイ

体色や歯をみていくと、なおさら「醜鯛」じゃないかと思えてきます。

何色とも言えない体色

南国に住むブダイ科の魚は色鮮やかな魚が多いのですが、本家本元ブダイさんにおいては、カラフルとは言い難い何色とも言えない感じです。

大きな鱗で覆われた魚体は、赤、橙、淡緑色、褐色などの色がまばらに配置されています。

オスは全体的に暗い緑褐色で、頭部や尾ビレが赤く、メスは濃淡のある赤褐色となります。体色変異もあるようです。

よく見えるときもい歯

ブダイ科のお魚は歯が癒合して、嘴のようになっている種が多いのですが、ブダイさんの癒合は不完全。

米粒みたいな細かい歯が集合して嘴状になっています。口元のこのヘンテコな歯だけではなく、上咽頭骨と下咽頭骨部にも歯を持つという特徴あります。

Wikipediaより画像をお借りしました。
こんな感じの歯磨きがとてもしづらそうな歯です。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d0/BuDI.jpg
ja.wikipedia.org

↓ご参考までに、こちらはナンヨウブダイの歯

そして性転換します!

もはや魚の世界では珍しくない性転換ですが、ブダイさんはと言うと、子供の頃から雄で、雄として成熟する一次雄。子供の頃は雌で大きくなって雌に性転換する二次雄の2種類の雄が存在するそうです。

性転換してオスになった二次雄は、体色が緑がかり、頬部に不規則な赤斑紋が現れるとこのこと。

一生雄のやつもいるんですねぇ。

釣り方は夏と冬で違うみたい

磯釣りや岩礁底の堤防からねらうといいようです。夏はカニなどをエサにしたブッコミ釣り、冬は専用の「ブダイウキ」とハバノリのエサを使ったウキ釣りが主流だそうです。

仕掛けなどについては、こちらをご参考ください。

旬は藻類を餌にしている冬

ぼうずコンニャクさんのサイトによると、暖かい時期はときに磯臭さがあって、寒い時期には臭みがなく脂がのっていて身にはりがある。これはブダイの食べるものに関係していて、夏は甲殻類などをメインに捕食し、冬は藻類を好むので、冬は臭みがなくなるということなんですね。

煮る、汁、蒸しもの、揚げる、刺身、焼く、ソテーなどいろいろん調理法でいただけるようです。詳しくは↓のぼうずコンニャクさんのさいとにて。

英語名はJapanese parrotfish

Japaneseは日本の、parrotfishはブダイ科のお魚になります。Parrotが鳥のオウムと言う意味なのですが、これは歯がクチバシのように見えるからそのように呼ばれます。

中国語名は日本绚鹦嘴鱼

日本绚鹦嘴鱼(rì běn xuàn yīng zuǐ yú)ということで、直訳すると「日本の鮮やかなオウムのクチバシ魚」。おそらく英語のparrotfishの中国語が绚鹦嘴鱼となりますので、英語も日本語も変わらない意味になります。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Calotomus japonicus

釣り人の間では通称オナガ!クロメジナさん

クロメジナ

和名 クロメジナ
学名 Girella leonina
分類 スズキ目 - スズキ亜目 - メジナ科- メジナ
分布 南日本の太平洋岸、琉球列島;済州島、台湾、香港
生息環境 沿岸岩礁域に生息。
体長 一般30〜40cm、最大70cm程
その他 メジナに似るが、鰓蓋が黒く縁取られることが特徴。

和名の由来は?

メジナの由来は「眼近魚:メジカナ」が転じたと言われています。 メジカとは眼の位置が他の魚に比べて特に口に近いものを指す呼称です。 本マグロの若魚をメジと呼ぶのも同じ意味だそうです。

漢字では目(眼)近魚、眼仁奈、目品と書くようです。

メジナより全体的に黒いので、クロメジナになったと言われています。

メジナと似てる

同属種のメジナとは、鰓蓋の縁がはっきりと黒いこと、鋭い歯を持っていること、尾鰭の上下葉が長く中央が少し凹むようにカーブすることで区別できます。

釣り人の愛称であるオナガメジナは「尾長」に由来し、メジナよりも尾鰭が長いことが由来となっています。

生息域も微妙に違う

太平洋側の生息域はメジナと同じ房総半島~鹿児島県ですが、メジナ日本海側の生息域が新潟県以南なのに対し、クメジナオキナメジナは九州以南で少し南よりになります。また、沖縄を飛ばして台湾やその付近の中国沿岸も分布域に入ります。

沖縄を飛ばして生息する魚はメジナ以外にもいるそうで、琉球列島の西側を流れる黒潮が、分布の拡大を阻んだのではないかと言われています。

産卵期も違う

クロメジナの産卵期は11月~12月頃で、一方メジナは2月頃~6月頃が産卵期です。

基本的には群れを作って生活し、外洋に面した潮通しのよい磯に多く生息しています。

食性は季節によって異なり、夏は甲殻類などを好み、冬は海藻を食べる傾向があります。また、メジナよりもクロメジナのほうが肉食性が強いようです。

歯並びも違う

調べた中で生態について一番詳しかったのが、下記のサイトでした。

メジナは歯が3列に並んでいるのに対し、クロメジナは1列。クロメジナは歯の接点が歯先の一点に集中するので、クロメジナの歯がニッパーだとすれば、メジナはペンチなんだそうです。

メジナの仲間に共通する特徴は歯で、先端が鍬のように三つ叉に分かれた三尖頭歯(さんせんとうし)を持っている。この歯は海藻を刈り取りながら食べるのに適しているそうです。

釣り方はウキフカセで

一年を通して釣れるようですが、春先から初夏が最盛期です。

ウキフカセ好きの格言で「クチブトメジナメジナ)は根を釣れ、オナガメジナ(クロメジナ)は潮を釣れ」というのがあるようです。

クロメジナメジナよりも沖の方にいることから、沖メジナとも呼ばれます。

仕掛けに関してはこちらが詳しかったので、参考にどうぞ。

食べ頃は冬

一番脂が乗っている旬はメジナとは逆に水温が高い初夏から秋になります。

メジナ同様に塩焼きや煮付けなど様々な料理に向いているようです。

一番のおすすめは「磯の上で釣りたてを刺身にして食べる」だそうです。釣りたてをしっかりと血抜きし、三枚におろして刺身にするだけ!

シンプルにお塩だけでもよし、お醤油をかけて食べてもよし!

その他、いろいろな食べ方についてはこちらをどうぞ。

英語名はSmallscale blackfish

Smallscleは小縮尺の、blackfishは黒い魚となります。

その他、Blackfish(黒い魚)、Nibbler、Rudderfish(NibblerとRudderfish英国領の島であるバミューダフロリダ州の周辺に生息するメジナ)とも呼ばれます。

中国語名は小鱗瓜子鱲

大陸の方が生息地に入っていないからか、大陸での名前は見つかりませんでした。

台湾では、小鱗瓜子鱲(xiǎo lín guā zǐ liè)と呼ばれ、小鱗(小さい鱗の)瓜子鱲(メジナの仲間)と言う意味になります。ちなみに瓜子はスイカやカボチャ、ひまわりの種などを干して加工した食べ物のことを指します。体の形がずんぐりむっくりで、瓜子の形と似ているからだと思います。

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Girella leonina

釣り人の間では通称クチブト!メジナさん

メジナ

和名 メジナ
学名 Girella punctata
分類 スズキ目 - スズキ亜目 - メジナ科 - メジナ
分布 南日本;朝鮮半島南岸、済州島、中国南部〜台湾
生息環境 沿岸岩礁域に生息。
体長 一般30〜40cm、最大60cm程
その他 体側の鱗が荒く、各鱗に暗色点がある。幼魚は潮溜りでよく見られる。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

和名の由来は?

メジナの由来は「眼近魚:メジカナ」が転じたと言われています。 メジカとは眼の位置が他の魚に比べて特に口に近いものを指す呼称です。 本マグロの若魚をメジと呼ぶのも同じ意味だそうです。

漢字では目(眼)近魚、眼仁奈、目品と書くようです。

クロメジナと似てる

同属種のクロメジナとは、鰓蓋の縁がはっきりとは黒くないこと、鱗の付け根に黒斑があること、尾鰭末端の切れ込みが非常に浅いことで区別することができます。

釣り人の愛称であるクチブトメジナは「口太」に由来し、口が大きく分厚いことが由来となっています。

生息域も微妙に違う

太平洋側は房総半島~鹿児島県、日本海側は新潟県以南で、沖縄を飛ばして台湾やその付近の中国沿岸も分布域に入ります。クロメジナオキナメジナも、太平洋側ではメジナと同じ海域に分布しますが、日本海側は九州以南で少し南寄りです。

沖縄を飛ばして生息する魚はメジナ以外にもいるそうで、琉球列島の西側を流れる黒潮が、分布の拡大を阻んだのではないかと言われています。

産卵期も違う

メジナの産卵期は2月頃~6月頃で、一方クロメジナは11月~12月頃が産卵期です。

基本的には群れを作って生活し、沿岸の岩礁域で生活しています。

食性は季節によって異なり、夏は甲殻類などを好み、冬は海藻を食べる傾向があります。また、メジナよりもクロメジナのほうが肉食性が強いようです。

歯並びも違う

調べた中で生態について一番詳しかったのが、下記のサイトでした。

メジナは歯が3列に並んでいるのに対し、クロメジナは1列。クロメジナは歯の接点が歯先の一点に集中するので、クロメジナの歯がニッパーだとすれば、メジナはペンチなんだそうです。

メジナの仲間に共通する特徴は歯で、先端が鍬のように三つ叉に分かれた三尖頭歯(さんせんとうし)を持っている。この歯は海藻を刈り取りながら食べるのに適しているそうです。

釣り方はウキフカセで

一年を通して釣れるようですが、晩秋から春が最盛期です。

ウキフカセ好きの格言で「クチブトメジナメジナ)は根を釣れ、オナガメジナ(クロメジナ)は潮を釣れ」というのがあるようです。

仕掛けに関してはこちらが詳しかったので、参考にどうぞ。

食べ頃は冬!

寒い時期は海藻などを食べているので、臭みがないため、一番おいしい旬は冬になります。この時期のメジナは「寒グレ・寒グロ・寒メジナとも呼ばれ、釣り雑誌などで特集されるほど人気なようです。

塩焼きや煮付けなど様々な料理に向いており、大きい個体は刺身にしても美味しいそうです。

食べ方についてはこちらをどうぞ。

英語名はLargescale blackfish

Largescleは大縮尺の、blackfishは黒い魚となります。

その他、Greeenfish(緑の魚)、Nibbler、Rudderfish(NibblerとRudderfish英国領の島であるバミューダフロリダ州の周辺に生息するメジナ)とも呼ばれます。

中国語名は斑鱾

斑鱾(bān jǐ)と読みます。意味は斑(斑がある)鱾(メジナ)となります。 

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Girella punctata

メバル御三家では最も一般的一番デカくなる種、シロメバルさん

シロメバル

和名 シロメバル
学名 Sebastes cheni
分類 スズキ目 - カサゴ亜目 - メバル科 - メバル
分布 津軽海峡〜九州北・西部;朝鮮半島南東部
生息環境 沿岸の岩礁に多く、群がりを作る。
体長 25~35cm程
その他 腹鰭と臀鰭は茶色。体側に濃い茶色の横帯が明瞭なものが多い。

メバルの由来は?

メバルは目が大きく開き、見張っていることから「眼張(めばる)」となったようです。 漢字は「眼張または目張」が普通ですが、旬が春なので、目春と書いたり、魚へんに「休」の「鮴」もあります。

分類で学者泣かせ!

かつてのメバルは2008年に発表された論文で、アカメバルクロメバルシロメバルの3種に分けられました。それまでは20世紀の初めから100年にわたって何種にも分けられたり、1種として扱われたりと、研究者の間でも混乱があったようです。

クロメバルはその名の通り体全体が黒いのが特徴です。

見分けるポイントを下記にまとめておきますので、ご参考にどうぞ。

和名 アカメバル クロメバル シロメバル
胸鰭軟条数 15本が多い 16本が多い 17本が多い
体色・体形 体色は通常赤っぽい茶色。体高は低くすらっとして、頭部も小さい。 体色は黒っぽく、背中上部が青みを帯びる。頭部は小さく、ずんぐり体形。 体色は茶色または白っぽく、体高が高く頭部も大きい。 

シロメバルの生態

メバル3種のなかでは、もっとも大きくなり30cm以上になるのが本種とされています。

アカメバルクロメバルと異なり、内湾に多く、塩分の低い環境によくいます。

単独でいるときもありますが、小さな群れをつくっていることが多く、カサゴやソイなどのように底性ではなく、底から少し離れたところで見られます。

頭を上にして立ち泳ぎをしている様子も見られ、仔魚では小型の甲殻類などを食べますが、成魚では甲殻類の他、小魚や多毛類、軟体動物なども食べるようになってきます。

また、他のメバルと同様、卵胎生で、11月前後に交尾が行われ、12~2月頃に仔魚を出産します。仔魚は成長するまで大きな群れをつくり、海藻の間などで生活しています。

釣りかたは3種類!

釣り人に人気のメバルですが、ウキ釣り、ルアー、沖釣りの3種類があるようです。釣りをする人なら結構知っているのかもしれませんね。ダイビングでも日本で潜ればみれるようです。

お寿司でもたべられる!

やっぱりメバルなので煮付けが定番のようです!塩焼き、唐揚げ、お刺身にしても美味しいみたいです!

英語名はJapanese white seaperch

いつもお世話になっているFishbaseにはシロメバル自体のデータがなく、見つからず…でした。英語のWikipediaにはJapanese white seaperchとあったので、日本の白いスズキという意味になります。

中国語名はないみたい

生息域ではないからでしょうか、いくら探しても出てきませんでした。

 

【祝】みんなのランキング公認 海水魚マイスターに就任しました!

みんなのランキング

僭越ながら、この度みんなのランキング公認 海水魚マイスターに就任いたしました!

 

まだまだ勉強が必要ですが、海の素晴らしさを伝えていけたら良いなと思います!

私が選んだ「かわいい深海魚ランキング」TOP10!

第一弾として、「かわいい深海魚ランキング」TOP10を選出しました!

深海生物というと不思議なフォルムのリュウグウノツカイや、巨大なダイオウイカ、頭が半透明のデメニギスなどが一番に思い浮かびますが、今回ランキングにノミネートさせていただいたような可愛い生物も存在しています。

今回私が選んだ、「かわいい深海魚ランキング」TOP10はこちら!

かわいい深海魚ランキング

もしかしたら、メンダコぐらいは知っている方もいらっしゃるのでは?

萌えポイントやお魚の豆知識などは、こちらにて詳しく説明していますので、下のリンクからご覧ください!!(本当にめっちゃ悩んだ…少なくとも2日間は悩みました)

深海魚の定義とは

深海魚の定義って水深200m以深のお魚たちなんですねぇ。

ということで、今回は200mよりも深いところにいる生物縛りで考えました。

200m以深縛りで考えたら、正直ものすごく悩みました!
150mあたりにいるフウセンウオやサギフエも可愛いのに!

私が作成したランキングの一覧は、こちらで見ることができますので、今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

実はお寿司でも美味しい!クロメバルさん

クロメバル

和名 クロメバル
学名 Sebastes ventricosus
分類 スズキ目 - カサゴ亜目 - メバル科 - メバル
分布 【日本固有種】津軽海峡〜九州北部、伊豆諸島
生息環境 外洋に面した岩礁に単独で生息。
体長 20~30cm程
その他 シロメバルやアカメバルとともに胎生で、晩秋に交尾し、春先に産仔する。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

メバルの由来は?

メバルは目が大きく開き、見張っていることから「眼張(めばる)」となったようです。 漢字は「眼張または目張」が普通ですが、旬が春なので、目春と書いたり、魚へんに「休」の「鮴」もあります。

分類で学者泣かせ!

かつてのメバルは2008年に発表された論文で、アカメバルクロメバルシロメバルの3種に分けられました。それまでは20世紀の初めから100年にわたって何種にも分けられたり、1種として扱われたりと、研究者の間でも混乱があったようです。

クロメバルはその名の通り体全体が黒いのが特徴です。

見分けるポイントを下記にまとめておきますので、ご参考にどうぞ。

和名 アカメバル クロメバル シロメバル
胸鰭軟条数 15本が多い 16本が多い 17本が多い
体色・体形 体色は通常赤っぽい茶色。体高は低くすらっとして、頭部も小さい。 体色は黒っぽく、背中上部が青みを帯びる。頭部は小さく、ずんぐり体形。 体色は茶色または白っぽく、体高が高く頭部も大きい。 

クロメバルの生態

沿岸の浅い岩礁域などに生息していて、潮通しがよく海草の多いところで見られます。

他のメバルの仲間と同様、中層から底層で見られるますが、カサゴやソイのように底には着かず、底から少し離れて岩礁付近を遊泳したり、岩の斜面などでホバリングするように立ち泳ぎをしていることが多いようです。

しかし、アカメバルシロメバルとは異なり、群れはつくらず、単独でいることが多いようです。

昼間は海藻の近くで立ち泳ぎをしていることが多く、夜になると活発に活動をはじめ、甲殻類や多毛類、小型の魚類などを食べています。

釣りかたは3種類!

釣り人に人気のメバルですが、ウキ釣り、ルアー、沖釣りの3種類があるようです。釣りをする人なら結構知っているのかもしれませんね。ダイビングでも日本で潜ればみれるようです。

お寿司でもたべられる!

やっぱりメバルなので煮付けが定番のようですが、クロメバルはお寿司にしても美味しいみたいです。

英語名はJapanese black seaperch

いつもお世話になっているFishbaseにはクロメバルの英語名がなく、見つからず…でした。英語のWikipediaには black seaperchとあり、日本の黒いスズキという意味になります。

中国語名は日本平

日本平鲉(rì běn píng yóu)と読みます。平鲉=メバルなので、日本のメバルと言う意味になります。

100年もの間分類で学者泣かせ!アカメバルさん

アカメバル

和名 アカメバル
学名 Sebastes inermis
分類 スズキ目 - カサゴ亜目 - メバル科 - メバル
分布 積丹半島〜九州北部;朝鮮半島南部
生息環境 沿岸の藻場で群れを作る。
体長 20cm程
その他 小さい個体ほど背鰭と臀鰭の黄色味が強く、見分けやすい。体側の斑紋は斑点状になる傾向が強い。
山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
 

メバルの由来は?

メバルは目が大きく開き、見張っていることから「眼張(めばる)」となったようです。 漢字は「眼張または目張」が普通ですが、旬が春なので、目春と書いたり、魚へんに「休」の「鮴」もあります。 

アカメバルの生態

内湾や沿岸の浅い岩礁域や藻場に群れで生息していて、イワシやカタクチイワシ、サッパなどの魚類や甲殻類、多毛類や軟体動物などを食べています。

中層から底層で見られますが、カサゴやソイのように着底せず、岩礁付近を遊泳したり、岩の斜面などでホバリングするように立ち泳ぎをしていることが多いようです。

また、カサゴ同様に卵胎生で、11~12月頃の冬季に交配し、一ヶ月ほど経ったら雌は卵巣内で孵化した仔魚を出産します。

分類で学者泣かせ!

かつてのメバルは2008年に発表された論文で、アカメバルクロメバルシロメバルの3種に分けられました。それまでは20世紀の初めから100年にわたって何種にも分けられたり、1種として扱われたりと、研究者の間でも混乱があったようです。

アカメバルは通常赤っぽい茶色ですが、シロメバルにも茶色のものがいるので、釣り人の中には間違えている人もいるようです。

見分けるポイントを下記にまとめておきますので、ご参考にどうぞ。

和名 アカメバル クロメバル シロメバル 
胸鰭軟条数 15本が多い 16本が多い 17本が多い 
体色・体形 体色は通常赤っぽい茶色。体高は低くすらっとして、頭部も小さい。 体色は黒っぽく、背中上部が青みを帯びる。頭部は小さく、ずんぐり体形。 体色は茶色または白っぽく、体高が高く頭部も大きい。 

こちらでも写真付きで説明されています!

釣りかたは3種類!

釣り人に人気のメバルですが、ウキ釣り、ルアー、沖釣りの3種類があるようです。釣りをする人なら結構知っているのかもしれませんね。ダイビングでも日本で潜ればみれるようです。

やっぱり煮付け!

カサゴ亜目なのでやっぱり煮付けが一番美味しいのかもしれません。その他、お味噌汁、塩焼き、お造り、唐揚げなど、いろいろな調理法で美味しくいただくことができるようです。

英語名はDarkbanded rockfish

Darkbandedは暗いしましまのrockfishはメバルになります。

中国語名は无备平鲉

无备平鲉(wú bèi píng yóu)と読みます。意味は无备(備がない)平鲉(メバル)となりますが、なんに対する備えがないのか??

その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Sebastes inermis 

斑紋が全部朱色のやつもいる!アカフチリュウグウウミウシさん

アカフチリュウグウウミウシ

和名 アカフチリュウグウウミウシ
学名 Nembrotha kubaryana
分類 裸鰓目 - ドーリス亜目 - ドーリス下目 - フジタウミウシ上科 - フジタウミウシ科 - クロスジリュウグウウミウシ亜科 - クロスジリュウグウウミウシ
分布 インド洋、西太平洋、中部太平洋
生息環境  
体長 最大12cm
その他 Nembrotha nigerrima は異名。

体地色は黒色で、体表には明るい緑色の縦線、若しくは斑紋が入ります。この縦線と斑紋は盛り上がっています。
口触手の縁、側足縁、尾の斑紋が朱色になりますが、緑色の縦線、若しくは斑紋が全て朱色になるものも見られます。
触角鞘の縁、褶葉は朱色で、鰓は軸の先が緑ですが、朱色になる個体もあります。

英語名はDusky nembrotha

Duskyは浅黒い、nembrothaはクロスジリュウグウウミウシ属のウミウシになります。

黒いリュウグウ系のウミウシって他にもいると思うんだけどなぁ?

和名のアカフチのほうが特徴を捉えててわかりやすいですね。

Nembrotha kubaryana, dusky Nembrotha

中国語名は条凸卷足海牛

読み方は「tiáo tū juǎn zú hǎi niú」。条は線状の細い物、凸はそのままデコボコのデコです。巻足は辞書には「巻き足という文楽人形の遣い方」とありますが何のこっちゃ?

海牛は日本語同様ウミウシのことです。

水玉模様のブチウミウシさん

ブチウミウシ

和名 ブチウミウシ
学名 Jorunna funebris
分類 裸鰓目 - ドーリス亜目 - ドーリス下目 - ドーリス上科 - ツヅレウミウシ科 - ゴマフビロードウミウシ
分布 インド・西太平洋熱帯域
生息環境 八丈島では、春から秋にかけて推進20m前後の岩礁域でやや稀
体長 25〜50mm、最大9cm
その他 青色のカイメンOceanapia sp.とXestospongia sp.を食べるとされているが、確証は得られていない。ゼニガタウミウシは異名。

見た目が水玉のウサギみたい

体地色は白で、背面全体に繊毛状の非常に細かな突起が生えています。この突起の一部が黒褐色になって集まり、輪状や不規則な輪郭の斑紋を形成しています。この斑紋の形は非常に変異します。

腹足の周縁に沿って黒い斑点が散在し、触角の上部と鰓は黒褐色になります。

ゴマフビロードウミウシに似てる

同属のウミウシにゴマフビロードウミウシというのがいますが、ゴマフのほうはドット模様がもっと小さくて細かく、ゴマを振った感じになります。

英語名はPolka-dot nudibranch

Polka-dotは水玉模様の、nudibranchは裸鰓類のウミウシとなります。

和名もブチ模様のブチからきていますし、英語も水玉ってことで同じですね。

Jorunna funebris, polka-dot nudibranch

中国語名は黑斑围鳃海牛

読み方はhēi bān wéi sāi hǎi niú。黑斑はそのまま黒斑、围鳃ってのは多分ですけど二次鰓の周り、海牛は日本語同様ウミウシになります。

また、熊猫海蛞蝓(xióng māo hǎi kuò yú)とも呼ばれ、意味は熊猫=パンダ、海蛞蝓=ウミウシになります。

ミゾレさんと似ているダイアナウミウシさん

ダイアナウミウシ

和名 ダイアナウミウシ
学名 Chromodoris dianae
分類 裸鰓目 - ドーリス亜目 - ドーリス下目 - イロウミウシ上科 - イロウミウシ科 - ミスジアオイロウミウシ
分布 西太平洋熱帯域
生息環境 八丈島では、1年を通して浅い岩礁域で見られる普通種
体長 5〜15mm、最大4cm
その他 トギレフタスジイロウミウシは異名

体地色は灰青色や青白色で、微細な白い斑点が細かく散らばっています。背面の周縁は白い線で縁取られます。

触角と鰓にかけて2本の黒色縦線が入りますが、この縦線は両触角の外縁や背面中央部で途切れることが多いです。

通常、両触角の間と鰓直前に大きくてはっきりとした黒色斑点が入りますが、 鰓直前の斑点がない個体もいます。

ミゾレウミウシと似てる

触角と鰓の下半分は白で、上半分が黄色から橙色であることと、触角の間に大きな黒色斑点があることで区別が可能です。

英語名はDiana's chromodoris

Diana'sはダイアナさんの、chromodorisはイロウミウシになります。

どの辺がダイアナなのか?それは調べても謎でした…。学者さんの名前ですかね?

 

Chromodoris dianae, Diana's Chromodoris

中国語名は黛安娜多彩海蛞蝓

黛安娜多彩海蛞蝓(dài ān nà duō cǎi hǎi kuò yú)と読みます。黛安娜=ダイアナさん、多彩海蛞蝓=イロウミウシの仲間と言う意味になります。