和名の発案者は上皇后さま!ニチリンダテハゼさん
和名 | ニチリンダテハゼ |
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学名 | Amblyeleotris randalli |
分類 | スズキ目 - ハゼ亜目 - ハゼ科 - ハゼ亜科 - ダテハゼ属 |
分布 | 琉球列島;西部太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁域に生息。内湾的な環境の水深15〜50mにある崖の砂だまりに見られ、テッポウエビ類と共生。 |
体長 | 10cm程 |
特徴 | 第1背鰭は大きく、基底近くに眼状斑があるのが特徴。日本ではやや稀種。 |
和名の由来は?
第1背鰭の眼状斑が日輪(太陽の輪っか)のようだということから、上皇后さまが上皇さまに提案して、それがそのまま名前になったそうです。この鰭はいつも開いているわけではないので、シャッターチャンスが重要です。
さて、なんと名前の由来に天皇家と関わりがあるこのハゼですが、なぜかというと上皇さまは生物学者としても有名でして、特にハゼについて研究されています。
上皇さまが発見されて、学名にAkihitoの名前がついているお魚もいるです!
世界の海域、汽水域、淡水域に約189属、約1359種が棲息する。日本には107属、493種いて(『日本魚類館』参考)、最も繁栄している魚の一つである。
ミズタマハゼさんのときに書きましたが、ハゼの種類ってめっちゃいるので、研究は果てしなさそうです(遠い目)
同居人はニシキテッポウエビさん
以前紹介したヒレナガネジリンボウさんは主にコトブキテッポウエビとのシェアハウスでしたが、ニチリンダテハゼさんはニシキテッポウエビさんと住んでいることが多いようです。
ハゼとテッポウエビ類のWin-Winな共生関係についてはこちらの記事で!
英語名はRandall's prawn-goby
Randallを辞書で調べると、固有名詞:ランドール、 ランドル、 ランダルとでてきました。おそらくですが、Randall's prawn-gobyはランドールさんが見つけた、テッポウエビ類と共生するハゼということでしょう。ランドールさんはきっと有名な方なのかもしれません…。
中国語名は伦氏钝塘鳢
伦氏钝塘鳢(lún shì dùn táng lǐ)または兰道氏钝塘鳢(lán dào shì dùn táng lǐ)と呼ばれます。
伦氏または兰道氏は学名のrandalliがJohn E. Randall博士にちなんで付けられているので、博士の苗字の中国語名になります。钝塘鳢はダテハゼ属のお魚の意味になります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Amblyeleotris randalli
見た目がパンダみたいなクラカケチョウチョウウオさん
和名 | クラカケチョウチョウウオ |
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学名 | Chaetodon adiergastos |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - チョウチョウウオ科 - チョウチョウウオ属 |
分布 | 和歌山県以南〜琉球列島;東部インド洋〜西部太平洋の熱帯域 |
生息環境 | 岩礁域、サンゴ礁域に生息 |
体長 | 10〜15cm程 |
特徴 | 小さな群れかペアで行動する。やや臆病で物陰でじっとしている。主食は珊瑚のポリプやゴカイ類、甲殻類。東南アジアには多いが、日本では稀種。 |
名前の由来は?
パンダみたいな目の周りの暗い部分が、馬に鞍をかけたように見えることから名付けられたようです。
日本では稀種らしいですが、フィリピンではよく見られます。別名パンダバタフライフィッシュと呼ばれます。目のところがパンダみたいだからですね。
図鑑の説明が少ない!
図鑑で日本語の説明がないときに、こちらのサイトの力を借りたことがありましたが、英語のサイトでも説明が少なく、あまり研究されていない魚なのかもしれません。
こちらの英語のサイトのクラカケチョウチョウウオのページを参考にさせて頂くと、チョウチョウウオ科は非常に細かい毛のような歯をしているため、他のほとんどの魚が捕食できない小さな生物を食べることができるそうです。
珊瑚のポリープ、ケヤリムシの触手、クリスマスツリーワームが主食のようです。
これらの主食となる生物はすぐ引っ込んでしまうので、チョウチョウウオはサンゴを拾いながら動かずにホバリングし、短距離で素早く突進し獲物が引っ込んじゃう前に素早く獲物を狙うわなきゃいけないそうです。
たしかにクリスマスツリーワームなんて触ったらすぐ引っ込んじゃうし、獲物を狙うのも大変ですね…。
英語名はPhilippine butterflyfish
英語名にフィリピンとある通り、フィリピンではよく見られます。Bantayan butterflyfishとも呼ばれ、フィリピンのバンタヤン地方で見られることが多いです。
その他はEye-patch butterflyfish(眼帯のチョウチョウウオ)や、一番最初に書きましたが目の周りが黒いので、Panda butterflyfish(パンダみたいなチョウチョウウオ)とも呼ばれます。
中国語名は项斑蝴蝶鱼
项斑蝴蝶鱼(xiàng bān hú dié yú)と読みます。项斑(うなじに斑のある)蝴蝶鱼(チョウチョウウオ)という意味になります。目のところに斑があるのに、何故うなじ?
乌顶蝴蝶鱼(wū dǐng hú dié yú)とも呼ばれ、乌顶(頭頂部が黒い)蝴蝶鱼(チョウチョウウオ)という意味になります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Chaetodon adiergastos
毒があるけどかわいいネッタイミノカサゴさん
和名 | ネッタイミノカサゴ |
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学名 | Pterois antennata |
分類 | カサゴ目 - カサゴ亜目 - フサカサゴ科 - フサカサゴ亜科 - ミノカサゴ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、伊豆・小笠原諸島、琉球列島;インド、太平洋 |
生息環境 | 50m以浅の岩礁およびサンゴ礁、礁池に生息 |
体長 | 20cm程 |
特徴 | 胸鰭条の先端まで鰭膜は延びない。鰭膜に青から黒の丸い斑が多数並ぶことが特徴。鰭の棘に毒がある。 |
棘には毒があります
前回紹介したミノカサゴさんもネッタイミノカサゴさんも棘に毒があります。
ミノカサゴ同様向こうから襲ってくることは全然ないですが、刺されると痛いです。間合いは十分に取りましょう。
体長は20cmほどでミノカサゴより小ぶりです。
刺されたときの対処法はミノカサゴ同様タンパク質の毒ですので、熱いお湯に患部を浸します。ミノカサゴの回で詳しく書いていますので、ご参考のほど!
夜行性です
ミノカサゴのときは触れていませんでしたが、こいつもミノカサゴと同様で夜行性です。
昼間でも見れる時がありますが、ナイトダイビングでは結構たくさん見れます。
ミズヒキミノカサゴとそっくりです
ミズヒキミノカサゴはまだ見たことがありませんが、めちゃめちゃそっくりのようです。Wikipediaの説明によると下記のようです。胸鰭から糸状にたくさん伸びている軟条の色で見分けるのが、最もわかりやすそうです。
鑑別点 本種 ネッタイミノカサゴ 背鰭棘の数 12棘11軟条 13棘10軟条 胸鰭の条数 16~18条(通常17) 17~20条(通常18) 胸鰭の鰭膜の斑点 6~24個 3~17個 胸鰭の軟条の色彩 赤~褐色の縞模様 一様に赤または白
ミズヒキミノカサゴってやつは、ダイバーの中ではネッタイミノカサゴと一緒にされてたみたいですが、紅白の軟条が水引のようなので、2011年にミズヒキミノカサゴという和名がついたようです。
キリンミノカサゴとも似ています!
そっくりさんが多くて困っちゃいますが、キリンミノカサゴとも似ています。
見分け方は、またまたマリンダイビングさんの記事を紹介しますが、一番わかり易いので、ご参照下さい。
英語名はSpotfin lionfish
spotfinは斑点のある鰭の、lionfishはミノカサゴという意味で、別名Broadbarred firefishとも呼ばれます。broadbarredは幅広のという意味で、firefishはハゼやフサカサゴ科の魚を指すようです。
中国語名は触须蓑鲉
触须蓑鲉(chù xū suō yóu)と読みます。触须(学名のantennataが、英語のAnntena=触角になるためかな?)蓑鲉(ミノカサゴ)の意味になります。または、触角蓑鲉(chù jiǎo suō yóu)とも呼ばれます。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Pterois antennata
幼魚は枯れ葉みたいなナンヨウツバメウオさん
和名 | ナンヨウツバメウオ |
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学名 | Platax orbicularis |
分類 | スズキ目 - ニザダイ亜目 - マンジュウダイ科 - ツバメウオ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、八丈島、琉球列島;インド、太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁域に生息。礁斜面の中層に多い。 |
体長 | 50~60cm程 |
特徴 | 色は銀色で鰓蓋付近と眼を通る茶色の横帯がある。この帯には小黒斑が混じることが多い。ミカヅキツバメウオより吻がとがるが、アカククリ程ではない。幼魚は鰭や体が全体に茶色で、枯れ葉に擬態している。体側に白い小斑点があることが多い。内湾や港内のごく浅所で見られ、水面に横になって浮いていることもある。尾鰭が透明なので魚と気づきにくい。 |
ツバメウオの成魚は50~60cmぐらいになり、他の魚達よりも大きく、群れで泳いでいるので目立ちます。群れで泳ぐ姿は写真の撮りがいがあるので、ダイバーにも人気の魚。
小さいときは枯れ葉に擬態
幼魚は枯れ葉のような色をしていて、浅瀬でプカプカ浮いていることもあります。
この写真がわかりやすいかもしれません。よく見なければ間違うくらい、本当に枯れ葉のようです。
マンジュウダイ科はどれもそっくりすぎる
日本にいるマンジュウダイ科の魚には、ツバメウオ、アカククリ、ナンヨウツバメウオ、ミカヅキツバメウオの4種類いるのですが、どれもそっくりすぎる!
というわけで、Marine Divingさんが前編と後編でとってもわかりやすく説明してくださっているのを見つけたので、シェアしておきます!上が前編で、下が後編です。
英語名はOrbicular batfish
Orbicularは丸っこいの意味、チョウチンアンコウなんかもbatfishって呼ばれますが、この場合のbatfishはスペードのような形をしていて平たい魚やマンジュウダイ科のお魚を指します。
中国語名は圆眼燕鱼
圆眼燕鱼(yuán yǎn yàn yú)と読みます。圆眼(丸い目の)燕鱼(ツバメウオ)という意味になります。どの魚も目は丸いと思うけどなぁ…
圆燕鱼(yuán yàn yú)とも呼ばれます。丸いツバメウオの意味になります。
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Common Names List - Platax orbicularis
体は青いけどアカモンガラさん
和名 | アカモンガラ |
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学名 | Odonus niger |
分類 | フグ目 - モンガラカワハギ科 - アカモンガラ属 |
分布 | 相模湾以南の南日本の太平洋岸、伊豆諸島、琉球列島;インド、太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁域に生息。礁外縁の50m以浅の潮通しの良いところを好む。 |
体長 | 50cm程 |
特徴 | 小さなものは大群を作る。歯が赤いのでこの名前がついた。 |
名前の由来は?
体は青いんですが、歯が赤いのでアカモンガラだそうです。
歯が赤いことから「アカハモンガラ」と言う名前だったのに、論文記載のときに間違って「アカモンガラ」になってしまったという逸話があります。
なにそれ!凡ミスじゃん!!!!
もうアカモンガラで通っちゃっているので、仕方ありません。体は青いが、アカモンガラです。頭に叩き込みましょう。
南国ではよくみるお魚ですが、体の形がヘンテコリンなので目立ちます。特に尾鰭の形が特徴的です。
アカモンガラ属はこのアカモンガラのみで、ほかのモンガラカワハギ科の魚と比べてもかなり独特な尾鰭の形だったりするので、納得です。
観賞魚としても
飼育下での繁殖は難しいらしいですが、モンガラカワハギ科の中ではおとなしい方で、観賞魚としても飼育されるようです。でも、モンガラカワハギ科なので、やっぱり歯が強いので、気をつけたほうがいいんじゃないでしょうか。
一部では食用としても
フグ目に属しますが、無毒だそうです。無毒なので肝まで食べれるみたいです。これからのダイビングは味を想像しながら、眺めることにしようとおもいます。
いつか食べてみたいなぁ~。
英語名はRed-toothed triggerfish
red-toothedは赤い歯の、triggerfishはモンガラカワハギ科のお魚を指します。そう、そうなの!英語の直訳でアカハモンガラになるはずだったの!
その他、歯が赤いことからDevil triggerfishの別名もあるようです。
オーストラリアやインドネシアあたりではBlue triggerfishと呼ばれるそうです。そっちのほうがしっくり来るよ、やっぱり。
中国語名は红牙鳞鲀
红牙鳞鲀(hóng yá lín tún)と読みます。意味は、红牙(赤い歯の)鳞鲀(モンガラカワハギ科の魚)となります。英語の呼び名と同じですね。
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Common Names List - Odonus niger
尻フリフリ泳ぎのチョウチョウコショウダイ幼魚さん
和名 | チョウチョウコショウダイ |
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学名 | Plectorhinchus chaetodonoides |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - イサキ科 - コショウダイ属 |
分布 | 高知県、琉球列島、小笠原諸島;インド、西太平洋 |
生息環境 | 浅海の岩礁域、サンゴ礁域に生息。成魚は外洋に面した場所で小さな群れを作る。 |
体長 | 50cm程 |
特徴 | 暗色斑は尾鰭、背鰭、臀鰭を含め全身にある事が特徴。幼魚は内湾の浅所や藻場に多く、頭を下にして、体をくねらせて泳ぐ。 |
名前の由来は?
幼魚時代に尻フリフリ泳ぎをするのですが、これがヒラヒラ羽ばたく蝶のようであるということと、成魚の体のドット模様が胡椒の実のようであるということで、チョウチョウコショウダイらしいです。
お尻フリフリ泳ぎの様子↓↓
幼魚はベージュのボディーに約7個の濃い茶色で縁取られた白斑があります。鰭は白にベージュがちょっと混ざっていてヒラヒラさせて泳ぎます。
幼魚の模様や泳ぎ方については、有毒の海洋生物に擬態しているそうですが、調べても具体的にどの生物なのか書いてあるところは見つかりませんでした…。
成魚は白いボディーに黒い斑点がお腹以外、鰭までびっしりあります。
チョウチョウコショウダイも幼魚時代と成魚じゃぜんぜん違うお魚の一つです。
成魚は地味ですが、幼魚は観賞魚としても飼育されるぐらいで、ダイバーにも人気があります。
(成魚が)似ている魚にアジアコショウダイがいますが、アジアコショウダイの成魚の黒斑のほうが小さいドットになります。
めちゃめちゃ美味らしい
いつぞや無人島で生活する企画で、某TV局のディレクターさんがチョウチョウコショウダイがめちゃうまいって言っていましたが、それは本当のようです。いつしか私も食する機会があるのなら食べてみたい。焼いても、刺し身でも、煮付けでも何でもうまそうです(*´∀`*)
英語名はHarlequin sweetlips
harlequinは、フランス語で道化師を意味するアルルカンの英語読みだそうで、派手な模様が道化師を予想させるのでしょうか?sweetlipsはコショウダイの意味になります。
直訳だと甘い唇ですが、分厚い唇が魅力的に見えるのかな(*^^*)
中国語名は斑胡椒鲷
斑胡椒鲷(bān hú jiāo diāo)と読みます。斑(斑がある)胡椒鲷(コショウダイ)の意味になります。
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Common Names List - Plectorhinchus chaetodonoides
シャイな性格のツースポットコーラルフィッシュさん
通称 | ツースポットコーラルフィッシュ |
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学名 | Coradion melanopus |
分類 | スズキ目 - スズキ亜目 - チョウチョウウオ科 - タキゲンクロダイ属 |
分布 | 西太平洋:インドネシアからパプアニューギニアおよびビスマルク諸島。フィリピン、オーストラリア北岸 |
生息環境 | 10~30mの水深で発見される。サンゴ礁域や岩礁に生息する。スポンジと呼ばれる海綿動物やバレルスポンジの傍で発見されることが多い。 |
体長 | 15cm |
特徴 | 背ビレ後端と、尻ビレ後端の二つの斑点があるのが特徴 |
和名ありません
和名がないので、いつもお世話になっている図鑑には載っていない…。
日本周辺にはいないからでしょうね。
英語のサイトの翻訳ですが、それ故情報が薄めです。
フィリピンのアニラオで私はみました。
繁殖期はつがいで生活しています。海綿植物、珊瑚のポリープ、ケヤリムシの触手、クリスマスツリーワームが主食のようです。
とても慎重な魚で、恥ずかしがり屋で従順な性格だそうです。
そっくりさんはキスジゲンロクダイ
そっくりすぎるんですが、いつも参考にさせて頂いている南国ライフさんが見分け方を説明してくれています。
英語名はTwospot coralfish
まぁ見た目の通り、Twospotは背鰭と臀鰭にある眼斑、coralfishはサンゴ礁をすみかとする魚(スズメダイ・チョウチョウウオ・クマノミなど)のことになります。
Twoeye coralfish、Two-eyed coralfishとも呼ばれます。
中国語名は双点少女鱼
双点少女鱼(shuāng diǎn shǎo nǚ yú)と呼ばれ、意味は双点(二つの点がある)少女蝶タキゲンクロダイ属の魚)となります。
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Common Names List - Coradion melanopus
ジュディーオングの衣装みたいなミノカサゴさん
和名 | ミノカサゴ |
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学名 | Pterois lunulata |
分類 | カサゴ目 - カサゴ亜目 - フサカサゴ科 - フサカサゴ亜科 - ミノカサゴ属 |
分布 | 南北海道以南、南日本、伊豆・小笠原諸島、琉球列島;朝鮮半島、中国 |
生息環境 | 沿岸の岩礁に生息。伊豆などで最も普通に見られるミノカサゴ亜科の魚。 |
体長 | 25~30cm程 |
特徴 | ハナミノカサゴに比べ体側鱗が1枚1枚はっきり目立ち、尾鰭にはっきりした斑紋がないことが特徴。鰭の棘に毒があり刺されると痛い。巻き上げる砂に興味をもつのか、ダイバーが砂地にいるとよく足下に寄ってくる。ただし、よっぽど追い詰めない限り、攻撃されることはない。刺すときは普通の泳ぎと違って、急に素早くなる。刺された場合、魚類の多くはタンパク毒なので、できるだけ熱いお湯に患部を浸けると治りが早い。 |
ひらひらの鰭の棘には毒がある
ジュディーオングの「魅せられて」の衣装を思い出したのは、私だけでしょうか?年齢がバレますね(笑)
とってもきれいなひらひらの鰭ですが、毒があります。向こうから襲ってくることは、全然ないですが、刺されると痛いので、間合いを十分にとって接しましょう。
万が一刺されちゃったら、慌てずにダイビングを中止して陸または船に上がり、刺された箇所を熱いお湯に浸します。図鑑の説明の通りですが、毒はタンパク質なので、熱すると卵の白身が固まる要領で、熱いお湯に患部を浸けるとタンパク質が固まり治りが早いようです。
和名の由来は?
ミノカサゴの鰭を蓑や菅笠になぞらえたものということです。蓑ってのはあれですね、なまはげとかが着ている藁などでできたコートですね。菅笠ってのは、あのベトナムのノンと呼ばれる頭にかぶる三角の笠。
まぁ、言われれば何とか理解できなくもないですね。
卵はゼラチン質の膜に保護されている
ミノカサゴの卵は卵嚢と呼ばれる、ゼラチン質のボール状の膜に包まれているらしいです。調べるまで知りませんでした。面白い形をしています。
ハナミノカサゴとそっくり
実はそっくりなハナミノカサゴというやつがいます。
ジュディーオングのひらひら衣装がそっくりなのですが、ダイビングをしている際に一眼わかりやすい見分け方は尾鰭にシマシマ模様があるかないか。 お腹にシマシマがあるかどうかと言う違いもありますが、ひっくり返せないので無理ですねw
下記のページには、その他色々な違いが載っています。
食べられるそうです
やっぱりカサゴって聞くと煮付けなんかを想像しますが、ミノカサゴもカサゴの仲間なので、どうやら色んな調理方法があるようです。お刺身や握りでも食べられるみたいです。美味しそうですね!
英語名はLuna lionfish
Lunaは月、lionfishはミノカサゴ属の魚の意味。なんで月なんでしょう?
他にはDragon's beard fish(龍のヒゲの魚)、 Japanese lionfish(日本のミノカサゴ属の魚)とも呼ばれます。
生息地を見ると南北海道以南から琉球列島まで、たしかに日本の周りが主な生息地なのでJapanese Lionfishってのは納得ですね。
中国語名は环纹蓑鲉
环纹蓑鲉(huán wén suō yóu)と呼ばれます。意味は、环纹(環状の斑がある)蓑鲉(ミノカサゴ属の魚)となります。
また、ミノカサゴ系の魚は狮子鱼(shī zǐ yú)と呼ばれ、英語のライオンフィッシュと同じ意味になります。
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Common Names List - Pterois lunulata
サメより怖いぞ!ゴマモンガラさん
和名 | ゴマモンガラ |
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学名 | Balistoides viridescens |
分類 | フグ目 - モンガラカワハギ科 - モンガラカワハギ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島;インド・太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁域に生息。礁池や礁斜面など50m以浅に多い大型種。 |
体長 | 通常50cm程で、最大75cm程にもなるものもいる |
特徴 |
眼から下方に黒色帯が伸びる。尾鰭後縁が黒い。歯が強大で珊瑚の塊をもち上げたり、貝を噛み砕くこともできる。ウニをくわえて逆さまにし、棘のないほうから食べる。繁殖期には砂地にすり鉢状の素を作り、卵を孵化するまで守る。この時期の親は、近づくと攻撃してくるのですぐに逃げるべき。 |
地味な模様で危険なやつ
モンガラカワハギ科では最大だそう。
イラストはかなりポップになってますが、実際はおぞましいカラーリングと模様の恐ろしいやつです。眼がカメレオンのようなギョロ目でまじ怖い!
幼魚時代は白地にごま塩降ったみたいな模様になります。
実はサメより怖い!!
ダイバーにはサメより怖いことで有名な魚です。繁殖期ではないときは攻撃されることは特に無いのですが、繁殖期だとマジで危険!
相手がどんなに大きくても敵とみなされたら、卵を守る雌がかなり執拗に襲ってきます。図鑑の説明にもあるように歯がものすごく強いので、ウエットスーツが貫通してしまうほど。
図鑑にも何針も縫った人がいるって書いてあるぐらいですし、見かけたら近寄らずに逃げましょう!
ちなみに雄は巣を守っているそうで、外敵を追っ払う役目は雌のようです。
どうやら食べられるようです
鱗が固くて皮膚と一体化しているので、剥ぐのが大変だそうですが、煮付けや味噌汁にして食べられるそうです。
英語名はTitan triggerfish
Titanはギリシャ神話に出てくる巨大な体を持つタイタン、triggerfishはモンガラカワハギ科の意味です。巨大な体からタイタンという名前がついたそうです。
その他にも、Blackedged triggerfish(黒い縁の)、Blue finned triggerfish(青い鰭の)、Leatherjacket fish(革のジャケット)とも呼ばれるようです。黒縁と青い鰭はわかるけど、なんで革のジャケットなんでしょう??英語圏の人は革のジャケットに見えるのか???謎です。
中国語名は褐拟鳞鲀
褐拟鳞鲀(hè nǐ lín tún)と読みます。褐(褐色の)拟鳞鲀(モンガラカワハギ属の魚)という意味になります。
また、绿拟鳞魨(lǜ nǐ lín tún)とも呼ばれ、绿(緑色の)拟鳞魨(モンガラカワハギ属の魚)という意味になります。中国語は色で名前がついているんですね。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Balistoides viridescens
成長に従って帯が1本に!ハマクマノミさん
クマノミ属全種に共通するが、卵を守るのは雄の役目。ゴミの掃除をしたり、胸鰭で新鮮な水を送ったり、甲斐甲斐しく卵の世話をする。雄は外敵の防御に当たるだけではなく、次の産卵に備えてエサを食べる。クマノミ属は雄から雌へ転換することで知られ、1つのイソギンチャクの中で、最大の個体が雌、2番目に大きい個体が雄となり繁殖に参加する。他の個体は繁殖には参加しない。
和名 | ハマクマノミ |
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学名 | Amphiprion frenatus |
分類 | スズキ目 - ベラ亜目 - スズメダイ科 - クマノミ亜科 - クマノミ属 |
分布 | 琉球列島;西部太平洋の熱帯域 |
生息環境 | サンゴ礁に生息するタマイタダキイソギンチャクと共生。クマノミ属の中では、気が強く、イソギンチャクから離れて泳ぐ。 |
体長 | 15cm程 |
特徴 | 産卵期の雌は、グッグッっと音を出しながら攻撃してくる。成長とともに黒味が増し、老成した大型な雌は全身がほとんど黒になる。頭部の横帯は、個体ごとに幅や形が異なり、ペアはこの帯で相手を見分けるとも言われる。幼魚には横帯が1本のものと、2~3本のものが見られるが、結局1本になる。 |
1ハマ、2クマ、3カクレだったんじゃ?
ハマクマノミの体長は大体12cmぐらい。
クマノミの覚え方として、体側の白の帯が1本だとハマクマノミ、2本だとクマノミ、3本だとカクレクマノミという覚え方が一般的にあります。
でもでもでもでも、ハマクマノミには帯が1本じゃないやつもいるのだ!
それは何故かと言うと、図鑑の説明の通りハマクマノミの幼魚時代は1~3本の帯があるやつがいて、2本以上あるやつにおいては、成長に従って最終的には1本になるという変化を遂げます。
しかもしかも、他のクマノミよりも濃い赤に近いオレンジ色をしていますが、濃くなりすぎちゃってもはや黒!ってやつもいます。大きくて黒いほうが雌です。
その他、クマノミの仲間の変わった習性などについてはこちらで詳しく説明していますので、是非どうぞ。
英語名はTomato clownfish
トマトのクマノミって言う意味ですね。トマトたるゆえんは、他のクマノミよりも濃い赤に近いオレンジ色だからでしょうか?
別名Oneband anemonefishとも呼ばれます。Onebandは1本の帯、anemonefishはクマノミですね。こっちの呼び名のほうが1ハマ、2クマ、3カクレと覚えている場合はピンときます。
中国語名は白条双锯鱼
白条双锯鱼(bái tiáo shuāng jù yú)と読みます。白条(白いラインの)双锯鱼(クマノミ属の仲間)という意味になります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Amphiprion frenatus
薄っすらピンクのハナビラクマノミさん
和名 | ハナビラクマノミ |
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学名 | Amphiprion perideraion |
分類 | スズキ目 - ベラ亜目 - スズメダイ科 - クマノミ亜科 - クマノミ属 |
分布 | 琉球列島;東部インド洋~西部太平洋の熱帯域 |
生息環境 | サンゴ礁に生息するシライトイソギンチャクと共生。宿主への依存は強く、よく隠れる。 |
体長 | 10cm程 |
特徴 | 頭部にある幅の狭い白色横帯と背鰭基底部にあるモヒカンのような白色斑、薄いピンク色の体色。 クマノミ属全種に共通するが、卵を守るのは雄の役目。ゴミの掃除をしたり、胸鰭で新鮮な水を送ったり、甲斐甲斐しく卵の世話をする。雄は外敵の防御に当たるだけではなく、次の産卵に備えてエサを食べる。クマノミ属は雄から雌へ転換することで知られ、1つのイソギンチャクの中で、最大の個体が雌、2番目に大きい個体が雄となり繁殖に参加する。他の個体は繁殖には参加しない。 |
シライトイソギンチャクは、こんな感じでおまんじゅうみたいになるときがあります。
薄いピンク色で、まるで桜の花びらのような色をしています。体長は9cmぐらい。
シライトイソギンチャクをすみかとしている、クマノミ、セジロクマノミ、ハマクマノミなどとシェアハウスしていることもあります。
和名の由来は?
昔は飼育が難しく水槽で飼っていたときヒラヒラと花弁が散るように死んで行ってしまったことから名付けられたそうです。てっきり、桜色みたいだから、ハナビラクマノミだと勝手に思い込んでいました(汗)
その他、クマノミの仲間の変わった習性などについてはこちらで詳しく説明していますので、是非どうぞ。
英語名はPink skunk clownfish
Pinkはピンク色、skunkは動物のスカンク、clownfishはクマノミです。スカンクは背中に白い帯の毛の部分があるので、おそらく背中の白い帯部分がスカンクみたいということなのでしょう。別名、Pink anemonefishとも呼ばれます。
中国語名は颈环双锯鱼
颈环双锯鱼(jǐng huán shuāng jù yú)と読みます。颈环(首に輪っかがある)双锯鱼(クマノミ属の魚)という意味になります。
また、粉红双锯鱼(fěn hóng shuāng jù yú)とも呼ばれ、英語と同じ意味で粉红(ピンクの)双锯鱼(クマノミ属の魚)となります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Amphiprion perideraion
お目々パッチリのサザナミフグさん
和名 | サザナミフグ |
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学名 | Arothron hispidus |
分類 | フグ目 - フグ科 - モヨウフグ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、伊豆・小笠原諸島、琉球列島;インド・汎太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁域に生息。礁池内や礁斜面など浅所の砂地に見られる。 |
体長 | フグ科の中では比較的大きい方で、体長は大体45cm程 |
特徴 | 単独で行動する。体の白い斑点がまばらにあり、腹部は多数の縦帯がさざ波のような形になることが特徴。目の周囲の斑紋はリング状で、胸鰭基部の黒斑は円く、白く縁取られ眼状斑になる。あまり逃げないので近づきやすいが、歯はかなり強力で、いたずらすると食いつかれることもあるので、注意したい。雑食性でさまざまなものを食べる。1cmほどの幼魚は、全身が黒っぽく、河口域や内湾など、波静かな場所で見られる。 |
特徴的なさざなみ模様が目印
うっすら灰色ボディーに白いドット、お腹は縦縞のさざなみ模様、胸鰭の付け根の周りに眼状斑があるのが特徴です。単独で行動していますが、体が大きいので見つけやすいです。
図鑑の説明にありますが、1cmぐらいのちっちゃい幼魚は、黒いボディーですが、成魚と同じような斑点やさざ波模様が薄っすらあります。
お目々パッチリで愛嬌のある顔をしていて、あまり逃げないのでダイバーに人気!
可愛い顔ですが、雑食性で歯が強く何でも食べます。サンゴの天敵オニヒトデも食べちゃうようです。
なお、精巣・卵巣・肝臓だけでなく、皮膚や筋肉にも毒があるとされているので食べられないフグです。まぁオニヒトデ食べるぐらいですから、毒はありますよね…
英語名はWhite-spotted puffer
White-spottedは白の水玉模様の、pufferはフグとなります。別名stars and stripes pufferとも呼ばれるようですが、白の小さいドットとお腹のさざなみ模様を意味しているんでしょうね。
中国語名は纹腹叉鼻鲀
纹腹叉鼻鲀(wén fù chā bí tún)とよみます。纹腹(お腹に模様がある)叉鼻鲀(モヨウフグ属の魚)という意味になります。叉は刺すとか開くという意味なんですが、2つに分かれた皮弁が鼻にあるのでこう呼ばれるのかな?と思います。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Arothron hispidus
上海から3連休で行けるフィリピン、アニラオ(2日目:2019年9月14日)
1日目の記事はこちらから!
- 2日目は朝からなので、4本潜っちゃうぜ
- 1ダイブ目 Sombrero
- 2ダイブ目 Kirbis Rock
- 3ダイブ目 Twin Rocks
- 4ダイブ目 Solana
- とにかくポイントが沢山
- 3日目は午前中ゆっくりして、午後便で
2日目は朝からなので、4本潜っちゃうぜ
さぁ!朝ごはん食べたら出港です。Pacifico AzulからSombreroはちょっと遠出になります。と言ってもバンカーボートに乗って30分圏内です!
1ダイブ目 Sombrero
潜水時間46分 水温28.1度 気温26度
最大水深22.5m 平均水深13.1m
透明度20~25m
2ダイブ目 Kirbis Rock
潜水時間42分 水温27.1度 気温28度
最大水深27.1m 平均水深15.8m
透明度25m
キイロナマコが沢山いたのが印象的なポイントでした。
3ダイブ目 Twin Rocks
潜水時間43分 水温28.1度 気温28度
最大水深18.8m 平均水深14.1m
透明度20m
4ダイブ目 Solana
潜水時間45分 水温27.3度 気温26.4度
最大水深16.3m 平均水深10.5m
透明度15m
アンボンクリノイドシュリンプは和名が無いってショップの人から教わりましたが、最近バサラカクレエビという和名がついたみたいです!
とにかくポイントが沢山
アニラオはとにかく、30分圏内で行けるポイントが沢山!
今年は4月と9月で2度行きましたが、まだまた行ったこと無いポイントがたくさんあります!行くたびに新しい生物と遭遇するので、そこまで飽きないかと思います。
上海からだと3連休フル活用で日程に無駄なく行けるので、とってもおすすめです。4月のときには日本から合流した仲間もいましたので、日本からでもAir Asiaに乗って来れば3連休フル活用コースで行けると思います!
Pacifico Azulに貼ってあるポイントマップだけど、今回行ったSolanaは載ってない!
ということはここに載っているのと、今回行ったSolanaを含めて全部で35箇所もポイントが有るのね!!!
3日目は午前中ゆっくりして、午後便で
3日目の午前中はゆっくりしてもOKです。
また、ショップに頼めば早めに出発して、マニラの空港付近のモールまで送ってもらい、お土産などのお買い物タイムを短時間で済ませ、空港まで送ってもらことも可能です。
3連休の弾丸でいけるし、LCC利用可能なのでかなり安く済み、お手軽ですよ!
多分また行きます!フィリピンペソ温存してあるしw
上海から3連休で行けるフィリピン、アニラオ(1日目:2019年9月13日)
ガンガン潜れるアニラオ
上海ダイバーの会に参加するようになって、今年の4月の清明節に初めてフィリピンのアニラオに行きました。その際にお世話になったのが、パシフィコアズールさん。日本人と台湾人のスタッフさんがいるので、日中英に対応しています。
ホームページはこちら↓↓
ダイビング以外やることがなにもないような土地ですが、逆にそれがいい!ご飯も宿もダイビングも全部ついてます!依頼すればマニラの空港までお迎えに来てくださるので、まじでめっちゃ便利!
ダイビングリゾート滞在型のダイビングは、それまでに経験がなかったので、すっかり味をしめて9月の中秋節の連休にも行ってきました!
写真からわかるように、目の前がすぐ海。天気に問題がなければ、目の前から出港します。ビーチエントリーの場合のナイトダイブも、この目の前の海で開催されます。
ポイントまですごく近く、午前2本・午後2本、ナイトダイビングもできるため、最大1日5本潜れるので、経験本数をどんどん増やしたい場合は最適だと思います。
中国と台湾の休みがほぼ同じなので、4月と9月に行ったときは、めっちゃ高そうなカメラを持ったフォト派の台湾人ダイバーが、たくさん来ていました。
上海からのフライト
上海からはセブパシフィック航空がでています。
今回は下記の日程で三連休を満喫です。行きは木曜の深夜便、帰りは日曜の夜便という無駄が一切ないなんて素晴らしいフライトスケジュール!
帰り9/15(日) 5J678 MNL20:15 PVG00:05+1
空港についたら、送迎を予約しておけばマニラ空港ターミナル3「Bay5」にフィリピン人ドライバーがお迎えに来てくれます。
今回はかなりイミグレで待たされてしまったので、お店の日本人スタッフさんに連絡を入れ、すでにピックアップされていた他の日本人のお客さんと一緒に待ってもらいました…。
車でマニラからアニラオは大体ですが、早朝の時間で2時間から2時間半ぐらいかかります。深夜便なので、もちろん爆睡でパシフィコアズールリゾートまで送ってもらいました。
ついたら、午後から1本目
早く到着すれば午前1本、午後2本も夢ではないようですが、イミグレで大分遅れたのと海況の都合などもあり、午後からとなりました。
とにかくガンガン潜るには最適な場所なので、今回1日目は午後2本とナイト1本、2日目は午前2本、午後2本でお願いしました。
1ダイブ目 Koala
潜水時間39分 水温28.1度 気温28度
最大水深25.2m 平均水深14.1m
透明度15~20m
2ダイブ目 Cathedral
潜水時間42分 水温27.8度 気温28度
最大水深24m 平均水深11m
透明度15~20m
- ヤマブキベラ
- ツノダシ
- ハタタテダイ
- フエヤッコダイ
- ニシキヤッコ
- ツノハタタテダイ
- セミホウボウ
3ダイブ目 Pacifico Azul前
潜水時間50分 水温28.4度 気温26度
最大水深10m 平均水深5.7m
初めてのナイトダイブ!!!
ナイトダイブって懐中電灯で照らしたところしか見えないんでしょう?おっかない!と思って避けて通ってきたんですが、思ったより明るくて怖くない上に面白かったです。
昼に見たことがない色んな海老や蟹がいました。
オシャレカクレエビってなんで、名前にオシャレってついているんでしょうね??
アオリイカが1匹でホバリンクしてて、UFOみたいですごくきれいだったのに、カメラの調子が何故かおかしくなり写真が取れませんでした…残念。
ナイトダイブはまた挑戦したいですね!昼とは違って面白かった!
続きは次の記事でどうぞ!
山吹色じゃないのに?ヤマブキベラさん
和名 | ヤマブキベラ |
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学名 | Thalassoma lutescens |
分類 | スズキ目 - ベラ亜目 - ベラ科 - ニシキベラ属 |
分布 | 南日本の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島;インド、太平洋 |
生息環境 | 岩礁域、サンゴ礁域に生息 |
体長 | 20~30cm程 |
特徴 | 胸鰭は地色が黄色で後部に大きな青色斑があることが特徴。雌相は全身ヤマブキ色で、成長するにしたがい青い帯が出る。体の半分以上が青いものもいる。産卵時、雄相は海底から離れ、中層で円を描くように泳ぐ。この時派手な色の胸鰭を激しく動かす。雌はやがて海底から舞い上がり、雄とともに産卵放精する。幼魚は体側中央に黒い縦帯があり、縦帯の後端付近に黒色斑が連なる。体側下半部が白いことも特徴。岩礁域では、体側上半部が茶色いことも多く、クギベラの幼魚に似る。 |
めちゃめちゃカラフルで目立つやつ
海の中では断然カラフルで目立ちます。ちなみにカラフルな方は雄。名前にはヤマブキとありますが、山吹色の個体は雌になります。
よく見かける魚なので、あまり珍しくはないですが、体の色がカラフルで派手なので目立ちます。
小さいときはみんな雌!
ヤマブキベラは雌性先熟の性転換を行い、雄と雌、老幼によっても体の色が違ってきます。わかりやすく比較してくださっている写真を見つけました!上が雄で下が雌です。
そしてこちら↓↓は、性転換途中!
ベラの仲間は夜間に砂に潜って寝る魚が多いようですが、ヤマブキベラは砂に潜らず岩陰に隠れて寝るようです。透明の繭みたいなバリア作って寝るベラもいますが、こいつはそうじゃないみたいです。
どうやら食べられるらしい
やたらカラフルな魚で食べられなさそうですが、塩焼きや刺し身などで美味しくいただけるそうです。ダイビングしている間は捕まえられませんが、お魚釣りされる方は参考にどうぞ。
英語名はYellow-brown wrasse
Yellow-brownは茶褐色、wrasseはベラという意味で、和名のヤマブキベラの意味と対して変わりはない名前です。Sunset wrasseとも呼ばれます。黄色からブルーのグラデーションが由来かもしれません。
中国名は黄衣锦鱼
黄衣锦鱼(huáng yī jǐn yú)と読みます。黄衣(黄色い服の)、锦鱼(ニシキベラ属の魚)という意味になります。和名も英語名も中国語名も大体同じ意味になりますね。
また、胸斑锦鱼(xiōng bān jǐn yú)とも呼ばれ、意味は胸斑(胸に斑のある)、锦鱼(ニシキベラ属の魚)となります。
その他、色んな国での呼び名はこちらをどうぞ!
Common Names List - Thalassoma lutescens